ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

やりたいことをやろうよ、弾きたい曲を弾こうよ・・・ 

 

人生は、いつまでも永遠に続いているものではない・・・

誰でも理解しているけれど、でもなんとなく続いていると思ってしまう。というか、そんなこと考えたりあまりしない・・・

「大丈夫ですか?」「心配です」というメールを頂いています。バスティアニーニのことなんか書いたからかな、どうもブログを読んでいる人が僕のことを心配しているらしい。「もしかして、また再発?」みたいな・・・

そうではありません。一応は元気ですね。具体的に「来年死ぬかもしれない」という期限を感じながら生活しているわけではない。そうではないが、できることはしておこうとか、会える人には会っておこうとか・・・そのようなことは思う。もっとも、これは最近思い始めたことではなく、発病してから思っていることで、30年弾いていなかったピアノを弾き始めたのも、「やりたいことをやろう」と思ったからだ。

今回の旅は、友人に会いたい、自分の心に忠実な行動をしたい、自分の幸せを感じたい・・・と思ったので、無理を承知で実行したのだ。

帰国して、割とすぐにサークルの演奏会があって、本来は「どうしよう・・・」とか「暗譜しなければ・・・」とか、そのように感じていなければいけないのだと思う。でも、今は旅先なので、おおいに気持ちが大きくなっているのもあろうかと思うが、正直「そんなことはどうでもいい」と思う。自分がどう弾けたか、どう弾けるか、そんなことは聴いている人には関係ないのだ。自分が聴き手だとしたら、演奏側に何を求めるか、10分近くの時間を共有するわけだ。「間違えたのねぇ・・・」とか「練習したんだなぁ・・・」なんて印象を共有したいわけではないのだ。自分が聴き手として求めるもの、それを今回は弾き手として聴いている人に伝えられたらいいと思う。ピアノを再開したのも、ピアノを通じて「つながりたかった」からなのだ。共有したかったというかね。

もっとも、自分の場合、そう思えるまで数年かかったりしている。やはり惰性で、なんとなく暮らしていたし、今もそうだけれど。しかし、ピアノに関して言えば、このように思うようになった。

「長期展望と本当にやりたいことを今やる」ということの共存・・・

長期展望は必要だと思う。ピアノの上達には時間を必要とするし、あまりにも無謀な曲に挑戦してしまうのも、時間のロスになるし、「弾いた」ということに目的が移行してしまいやすくなる。自分が弾いたとか、弾けたなんて、どうでもいいことなのだ。要は「共有できるかどうか」なのだ。

でもこうも思うのだ。特に大人の生徒を受け持っている先生に言いたい。たまに(しばしば?)生徒が弾きたい曲を却下してしまう先生がいる。本当に残念だし、ある意味残酷だとも思う。「その曲はまだ無理よ。他の曲にしなさい!」・・・

大人の場合、「来年はもうないかもしれない」のだ。別に癌を発病しなくたって、いつ何があるかはわからない。そうなった時に「弾いておきたかったな!」と思うのはとても辛いことなのだ。

長期展望と、そして短期実践の両立は誰でも可能だから・・・

当然、無理難題のような曲に無謀な挑戦をするわけだ。弾けない・・・だろう。「ほら、弾けないじゃない?」とも思うだろう。でも大人にとっては、ピアノは「曲を上手に弾くこと」ということの他に、「人生の中での自己実現」という意味合いもあるのだ。無謀だろうが弾かせればいいじゃないかと思う。この場合は、短期実践なのだからいいのだ。

素人でもピアノライフを長期と短期に分けて考えることぐらいはできるのだから・・・

大人、特に中年以降の生徒に「そんな曲は無理よ、ダメ・・・」なんて言う先生だったら、僕だったら先生を変えると思う。もしくは、先生の指示を守らないか・・・かな。

人生は一度きりだし、有限のものなのだ。「来年はもう自分はいないかも・・・」なんて考えたくないけど、でもそうなるかもよ?人生後半の生徒だったら、それは考えておかなければ。そして考えてあげないと・・・

イタリアにいると思う・・・

勇気の無さの代償は、あとで後悔という形で戻ってくると・・・

kaz



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コメント

 

kazさんへ

この記事、私が普段感じていることをそのまま言語化してくださってます。
大人、それも人生後半戦の大人にとって、何を弾くかという選曲は、単なるピアノ学習というだけのものではなく、その人の人生といっていいほどのものなんですよね。

また、人前での演奏はついきちんと弾くことばかり考えてしまいますが、自分を表現すること、その曲への想いを伝えるように弾くことが大切ですね。次のレッスンでは、そういう演奏を先生に聴いてもらいたいと思いました。

you tubeの内容も、TOP2の「あんなに一生懸命働かなくてよかった」っていうのは、かなり衝撃的でした。
こういう素晴らしい映像を紹介くださって、ありがとうございます。

演奏会が近いとのことですが、頑張ってくださいね。

tomo

#- | URL | 2014/06/24 12:50 | edit

tomoさん

ピアノは大人の場合、人生そのものである場合が多いような気がします。人にもよるのでしょうが、「忙しいのに時間を見つけて、なんとか練習してくる」とか「なんとかレッスンに通っている」という大人は、ピアノを弾かずにはいられないわけです。このような場合は、ピアノが人生の一部になっている、自己実現としてのピアノという側面も出てくる。

人前での演奏、難しいですが「きちんとミスなく弾こう」とか「崩壊しませんように・・・」ではなく、自分が絞りかすになるまで、自分を出し尽くす、それが演奏でできたら、僕の場合、本望です。

kaz #- | URL | 2014/06/24 13:12 | edit

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