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再勉強の権利 

 

スペイン女王イサベルの栄光と悲劇 (1980年)スペイン女王イサベルの栄光と悲劇 (1980年)
(1980/12)
小西 章子

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大昔に読んだこの本を持ってきた。こちらで再読する時間はあるだろうか?

小西さんの本を初めて読んだのは、この本ではなく、たしか「スペイン子連れ留学」という文庫本だったと記憶している。高校生くらいの時かなぁ、中学生の時だったかもしれない。読んだ時期の記憶は曖昧だが内容は割と覚えている。その頃は「異文化」というもの「外国」というものに憧れていた時期だったので、このような留学記を多く読んだものだった。

「スペイン子連れ留学」とあるので、子どもを引き連れての留学だ。著者は結婚前にアメリカに留学している(蛇足ながら、僕が学んだ大学と同じだ)。アメリカ留学時代に短期的にスペインに留学している。アメリカの大学では、休み中に外国の短期講座などを受講すると、それも単位として認めてくれるので、著者の場合もそうだったのかもしれない。

なので、一般的な専業主婦とは違うのかもしれないが、思い立ってすぐに外国へ・・・という境遇だったわけでもなかっただろうと思う。たしか、10歳以下の3人の女の子をスペインに連れていったと記憶している。1975年のことだ。今から40年前・・・

現在でも、小西さんのような行動を主婦が起こそうとしたら、非難されるのではないだろうか?

「自分の我儘のためでしょ?子どもは大事な時期でしょ?スペインだなんて・・・」

「ご主人はどうするの?日本に置いていくんでしょ?誰が世話をするの?」

世話・・・夫は犬ではないのだ・・・

学びたいと思う気持ちに年齢も性別も関係ないのだと思う。しかし、実際に行動する時に女性の場合、ものすごく制限されることが多い。今でもそうだと思うし、10年後もきっと変わらないだろう。

男性だったら非難されることなく、むしろ賞賛されるようなことでも、女性というだけで非難される・・・

1975年といえば、スペインはフランコ政権だった時代ではないか・・・その時代に、周囲の攻撃に耐え、「人間として当たり前」のことをした女性がいたのだ。

女性の自立、この場合は保守的な男性がネックになることが多いのかもしれない。あとは、保守的な女性も。配偶者の控除とか・・・「おかしいわ」と思い、自ら働いて、自ら税金を申告すること、が当たり前の世の中になれば、小西さんの行動も「大胆」などと言われなくなるのかもしれない。40年・・・日本はあまり変わってないのかもな・・・などと思う。

「もう一度勉強したい!」

著者がマドリードの空を見た時、どう感じたのかなと思う。子どもはこう言った。

「ママ、スペインには太陽がたくさんあるの?」

kaz

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