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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

同じが安心・・・同じはイヤ 

 

前の記事、誤字がありましたね。読み返してみて「あれぇ・・・」と思いました。「中居」ではないですね。「仲居」ですね。まっ、いいか・・・

昔、留学して驚いた・・・というよりもショックだったのは、世界地図で中央に日本が存在していなかったこと。本当に端っこなんですねぇ、日本ってまさに極東の地なんですね。もちろん、知識としては知っていたけれど、実際に見ると結構ショックだったな。留学していたのは、およそ6年。その間は一度も日本には帰らなかった。お金が惜しかったというのが理由だけれど、日本への旅費を考えれば、色々な国を旅行する方が魅力的だったのだ。電話もしなかったな。手紙は沢山書いたけれど。

留学して得るものは、やはり友達だと思う。日本で暮らしていると、どうしても視野が狭くなる・・・のだと思う。半径5メートルでしか判断しなくなる・・・というか。留学の意義は、将来の就職のためというよりは、広いところから大きく日本での出来事を見る癖ができるというか・・・僕の場合はどうだか分からんが・・・

病気になったりしても、僕がどこか楽天的なのも留学していたからだと思う。なんというか、僕個人のことなんて、ほんの小さなことなのだ。何故だか分からないけれど、そう思えるようになるのだ。

癌で入院したりすると、検査のことが患者の間で話題になったりする。「あら、私・・・そんな検査しなかった・・・」と、とても不安になる人が多い。癌に限らずだと思うけれど、病気というものは人によって違うのだ。部位も違えば、種類も違う。検査や治療方法が人によって違うのは当たり前なのだ。でも人と違うと心配になる。この「統一性」のようなものを得ると、どこか安心するというのは、日本人特有のものなのかもしれない。留学すると、本当に、色々な考えの人と友達になれる。そこが大きい。

「まぁ、人間・・・人種が違っても同じだよね・・・」などとも感じるけれど、でも、人は違う・・・ということが当たり前なのだ・・・ということを日本にいると忘れがちになるというか・・・

アメリカ人の友達が、やはり多いけれど、一般的に西洋人というか、アメリカ人はドライだとされている。日本人のように情緒的ではないと。日本人のように義理や人情に厚くないと。

情緒的・・・というところは「そうかもしれん」などと思ったりするけれど、義理・人情、そして人間愛のようなものが日本人よりもアメリカ人のほうが少ないとも思えない。

不治の病で(エイズとか)寿命が短いと分かっている子どもを、自分の子として、養子として迎えたアメリカ人のカップルを僕は実際に3組知っている。相手がもうすぐ死ぬ・・・と分かっているのにプロポーズして結婚した人も実際に知っている。男がアメリカ人で女がフィンランド人のカップルだ。

僕なんかは、何故だろう・・・と思うのだ。でも彼らは言う。「何故って・・・普通のことでしょ?」と。

孤独が怖い・・・一人はイヤ・・・仲間がいると安心・・・どこかに所属していると安心・・・

でも、孤独が好き・・・一人が好き・・・皆でワイワイと群れるのはイヤ・・・どこにも所属していたくない・・・という人がいてもいいのだ。人は人と違って人なのだから・・・

kaz



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