ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

「楽しくないハノン」の薦め 

 

ハノンという教則本は持っています。独学でスケールとアルペジオは勉強しました。でもその他の曲(?)は弾いていません。純粋なる指練習は「ドホナーニ」を僕は使用します。これも独学ですが・・・

まぁ、これらの本は「目を輝かせて興味を持って・・・」という感じの本ではないですね。はっきり言って退屈ではありますね。でも、世の中にはハノンでさえ「楽しく!」という発想をする人がいるんですね。

そのような講座を見学したことがあります。連弾になっていて、退屈なハノンを斬新な伴奏で彩るという発想。自宅練習用にカラオケCDもついています。

ハーモニーやリズムに工夫をこらしていて、退屈さを感じさせずに指練習を行うことができるという発想。

たしかに、斬新な伴奏なので、ハノンを練習しなかった子供がハノンを弾くようにはなるのかもしれません。大胆な発想だし、アイデアは凄いなぁ・・・そう思いました。

でも、セミナー会場で飛ぶように楽譜が売れて、「素晴らしいですぅぅぅ」「生徒さんに弾かせてみたいですぅぅぅ」と先生方が熱狂する中、当然僕が、「わっ!楽しそう!僕も買おう!」などと思うはずもなく・・・

僕はハノンそのものを「楽しく」という発想ではなく、何のためにハノンや指練習が必要なのか・・・そのことを演奏を通じて子供に自覚させる必要性の方が大切なのかと感じます。本来楽しくなくて当然の教本を「面白おかしく変える」のではなく、退屈さの必要性の自覚・・・

「子供にはその必要性を自覚するのは無理よ。この本で少しでもハノンを弾いて指練習してくれるのならば、全く弾かないよりいいでしょ?」・・・たしかに全く弾かないよりはいいですが・・・

「来週までにハノンの○番を15回弾いてきなさい!付点で20回!いいわねっっっ!」と厳しく先生が言っても練習してこないのが生徒というもの。ならば「楽しく・・・」という発想ではなく、スケールやアルペジオで成り立っているような曲を偉大な演奏家がどのように演奏し、その音型から、いかにして「美」を生み出しているのかを生徒に認識させる・・・

簡単なことではないとは思います。ただ「聴きなさい」では生徒はその美を素通りしてしまうでしょう。でも子供の感性を信じて、日頃から「美」というものに触れるようなレッスン、そのような導きがあれば子供でも「美」を感じるのではないでしょうか?

「わっ、素晴らしい・・・このように弾けるようになりたい・・・私もこんな感じで弾けるようになるのかしら?・・・そのためには何が必要なのかしら?・・・私の指って不器用だわ・・・指練習が必要なのかもしれないわ・・・」

素人の甘さ満載の考えなのでしょうか?そうかもしれませんが、子供の可能性を信じてあげてもいいのではないでしょうか?

「ここまで楽しくしないと子供には無理・・・」ではなく・・・

kaz




にほんブログ村
スポンサーサイト

category: ピアノ雑感

tb: --   cm: 2

△top

コメント

 

私も、全く同感です。
やはり、メリットとデメリットは表裏一体だと思っています。
そういうことを、ピアノを通して学べるといいですね。

さーさん #- | URL | 2017/07/29 12:08 | edit

さーさんさま

かなり昔の記事ですが、コメントありがとうございました。自分の昔の文章を読み返してみて、今も同じことを感じるなぁ・・・などと思いました。

目的がなければ、手段もあり得ない・・・と今も思います。手段そのものを楽しく変えるよりは、目的を感じてもらう・・・

kaz #- | URL | 2017/07/29 20:03 | edit

△top

コメントの投稿

 

Secret

△top