FC2ブログ

ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

スポンサーサイト 

 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

tb: --   cm: --

△top

選曲における難易度問題 

 

発表会の選曲で、よく話題になるのが曲の難易度。身の丈選曲をするのか、少々背伸びをしても好きな曲を弾くのか?そもそも難易度とは?全音ピアノピースの難易度、AとかDとか?つまり楽譜密度ということなのだろうか?いわゆる白い楽譜と黒い楽譜。そのような意味では、メンデルゾーンの無言歌集の中の一曲よりも、リスト編曲の「タンホイザー序曲」の方が難易度は高いのだろう。そこまで極端ではないにしても、ショパンのノクターンとバラードでは難易度は異なるので、無難に弾きたいのだったら、ノクターンにしておいた方がいいのだろうか?

「ラ・カンパネラ」を弾いて見事に撃沈したとする。どうしても弾きたい曲だった。憧れの曲だったし。「ああ、私には難易度が高すぎたのね。シューマンのトロイメライあたりの曲にしておけばよかったのかな?」

単純に準備の煩雑さという意味では「トロイメライ」よりも「ラ・カンパネラ」の方が大変ではあろう。音符多いしね。でもこの「黒い楽譜は大変」的な感覚って、どこか荷造りに似ているような?「パラグアイに三週間出張します」という場合と、「箱根に一泊旅行します」という場合では、荷造りの難易度が異なる。なんとなくこれと似ているような?

黒い楽譜の曲で失敗してしまった。弾きなおしをしたり、止まったリしてしまった。この場合、白い楽譜、つまり「ラ・カンパネラ」ではなく「トロイメライ」を弾いていたら、聴き手はその「トロイメライ」の演奏の魅力に魅了され、「えっ?なんて素敵な演奏なのかしら?」と思ってくれただろうか?そんな保障もないような?これは曲の荷造り的難易度の問題なのだろうか?

「いや、それは完成度の問題でしょ」完成度って、そもそも何?表面上ツラツラとミスなく弾けるということ?それだったら黒い楽譜は難しいよね。でもツラツラ・・・がピアノを弾いたり、発表会に出演する目的ではないような?

シンプルな楽譜の曲って実は難しい。これはよく言われる。その人のすべてが出てしまう・・・みたいな?では黒い楽譜の曲は、そのすべてが出ないような曲ということになるのだろうか?欠点を派手なパッセージが隠してくれる?アンチエイジングの魔法のクリームではないのだ。「あっ、シミが隠れてる」「皺が目立たないじゃない?」・・・「だってプラセンタ原液ですから!」黒い楽譜の曲って、これと同じ?欠点を目立たなくしてくれる?なんだか違うのでは?

シンプルな曲であれば、余裕を持って演奏できる・・・荷造り感覚ではそうだろう。でも自問自答してみる。「ラ・カンパネラ」よりも「トロイメライ」は簡単か?言葉を変える。難易度を落とせば、その曲を音楽的に、表現豊かに、聴き手のテンションを集められるような演奏が可能になるのだろうか?反対に、難易度が高くなれば、つまり「タンホイザー序曲」のほうが、無言歌の「ベニスのゴンドラの歌」よりも、演奏者の欠点を隠してくれるのだろうか?皺を目立たなくさせてくれる?

難易度談義(?)をここまでしてきて、気づいたことがある。

何を弾くかなのだろうか?どう弾くかではないのか・・・と。

往年の巨匠、フリードマンの演奏。彼の「タンホイザー序曲」から欠点隠しという要素は感じられない。また、彼のメンデルスゾーンからも、ここまで難易度を落とせば余裕よね・・・みたいな要素も感じない。

どう弾くか、楽譜から音にしていく、演奏という行為にしていく。「何の曲を」よりは「どう弾くか」が重要かもしれない。

kaz






にほんブログ村


ピアノランキング
スポンサーサイト

category: 未分類

tb: --   cm: 0

△top

コメント

 

△top

コメントの投稿

 

Secret

△top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。