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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

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ショパンを弾くならロッシーニ 

 

ショパンはベルカントオペラを好んだらしい。ベルカントオペラ、筆頭はベッリーニということになるだろう。たしかに、カラスの歌唱によるベッリーニのアリアなどを聴くと、ショパンとの共通点を感じたりはする。「ああ、歌・・・」のような?

あとショパンはロッシーニのオペラも好んだという。ピアノの詩人ショパンがロッシーニ?なんとなくベッリーニのようにはつながらないような?青白きショパンとロッシーニ?

ショパンって、歌う箇所はベッリーニかもしれないが、埋め草的華やかパッセージは、もしかしたらロッシーニなのかもしれない。バラードの第1番。主題のメロディーなどは、たしかに「ベルカント~、歌~」なのだが、小節内の音符密度が濃くなる、黒くなるパッセージ部分はロッシーニっぽい。ショパンの歌も難しいけれど、どこか重厚感バリバリで弾けないような、軽やかさ、艶やかさを求められるようなパッセージ群も至難なのではないかと思う。バラードもだし、アンダンテ・スピアナート付きの大ポロネーズなども細かなパッセージが非常に難しい。パッセージそのものの困難さが、歌部分とのアンバランスさを感じさせてしまう演奏になってしまう。「まあまあきれいに歌えてたけど、いきなりパッセージ部分でハノンみたいになってしまう」というところが悩ましい。

重厚感、重さを感じさせてしまったら破壊されてしまうようなパッセージ。これは難しい。どこかバリバリよりは、コロコロという色合いが欲しいところだ。これって声楽のアジリタの技術そのものではないだろうか?コロラトゥーラソプラノがコロコロと転がす。そこに軽さ、敏捷性がある。そんなイメージかな?アジリタ、つまり英語のアジリティ。敏捷性とか、機敏とか、そのような感じだろうか?

ソファミレドという下降形パッセージ、ポジションをバタバタと動かしてしまうと、ソ・ファ・ミ・レ・ド・・・と聴こえてきてしまう。滑らかさ、軽やかさに欠ける。同じポジションで軸を細くするようなイメージだろうか?フィギュアスケートの質のいいジャンプのような?大振りだと美しいジャンプにはならない。アジリタはそれにちょっと似ているかもしれない。バタバタしたらおしまい・・・

ロッシーニのオペラを聴いていて気づいたことがある。ロッシーニって素直でない。下降形でソファミレド・・・これだけでも素早く敏捷に歌うのは大変なのに、ロッシーニはバリアンテ系パッセージが好きみたいなのだ。ソファミレドと素直でなく、ソファレミドとか。ソからオクターブ下がってソソシレドとかね。ピアノだと簡単だが歌だとこれは難しい。

有名歌手たちも、この「素直でないロッシーニ」には苦労するようだ。女性歌手だとマリリン・ホーンのアジリタは素晴らしい。一般的に男性歌手の方が女性歌手よりもアジリタは苦手な人が多いように思う。どうしても勇壮華麗に、つまり重くなってしまう。

そよ風のように、軽々と舞うように、至難パッセージを歌いこなす男性テノールがいた。まだご存命だが、91歳なので当然今は舞台では歌っていないけれど、ペルー出身のルイジ・アルヴァという歌手のアジリタは凄いものがある。

油の上で歌っている・・・変な表現だが、そう感じる。スムーズなんですね。ルイジ・アルヴァのこの技法(秘法?)は、ショパンのパッセージを弾く上で、とても参考になるような気がする。

「あの、私、弾くのであって、歌うわけでないんですけど?」

それは勿体ない。

kaz




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