FC2ブログ

ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

スポンサーサイト 

 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

tb: --   cm: --

△top

処方箋のないピアノレッスン 

 

楽譜通りに弾く、感情を込めて弾く、この二つが相反するものとして捉えられてはいないだろうか?楽譜を読む、多くの人が「音符を読む」ということと混同しているような?「まず、つっかえないように一応弾けてから・・・」この場合、音符を読んでいることが多いような気がする。楽譜を読む、この説明は難しい。視覚的な認識だけでドミと判断して鍵盤を押す、ここは2分音符だから4分音符の倍伸ばす、なのでイチ二と数える、あるいは鍵盤を押さえる・・・これだけでは楽譜を読んだことにはならない。移しただけ。

ドミとドラでは音程の差がある。これをエネルギーの違いとして感じるか?そこを読み取れるか?長い音符はエネルギーがあるということを読み取っていく。これらの総合作業が楽譜を読むということになるような気がする。

ショパンの「雨だれ」の場合、同じ音が連続している。G♯の音、ただ弾いているのだったら音符だけしか読んでいない。同じ音の連続ということの意味というのかな、エネルギーの持続のようなものを楽譜から感じ取れるか?右手が単音になる箇所が少しだけある。最後の方ですね。ここと曲の最初の右手のメロディーは、音の質としては変わるのではないかと思う。単音だけの箇所は、より孤独感、諦め・・・のような?そのようなものまで感じて、汲み取っていくことが楽譜を読むということ。

音符ではなく、楽譜を読み取っていく場合、音や音のかたまり(モチーフとかフレーズとか)が実際に脳内で鳴ると、視覚→サウンドが容易になるような気がする。和音もそう。いきなりナポリの6度が出てきたら、ナポリ6という知識はなくても「ここ、いきなりエッジーな感じだわ」みたいに読み取ることが必要なのでは?

音並べ演奏の原因の一つが、この楽譜を読むということと音符を読むということの混同ではないかと思う。「なんだかな・・・」という場合、大体音符しか読めていない。楽譜を読み取っていくことで、表現というものにつながっていく。表現って、なんとなくウッフ~ンと感情を込めればいいというものでもない。楽譜に忠実ということは、より深い表現力というものにつながっていくように思う。楽譜を読むということは、自分を捨てるという意味ではなく、相反するものでもないような気がする。

音並べの演奏の二つ目の原因が弾き方。脳内で感じたものを、具体的に弾き方というものを通して音として具現化されていかないと、自分の脳内だけでは人に伝わらない。「そこは盛り上げていって~」では具体的にどうするの?和音が厚くなっていく。それは感じるけれど、指先はどうするの?腕は?実際にはどうするの?「もっと歌って~」左手の和音と右手の単旋律のメロディーの弾き方はどう変えるの?メロディーのトーンをクリスタルな感じで際立てたい。ではどうするの?

この弾き方、身体的なことも、なんとなくウッフ~ンでは人には伝わらない。

音符ではなく楽譜を読む、汲み取っていく。そして身体、指に反応させて、弾き方として具現化する。「読譜」と「奏法」ということになるのだろうか?僕の個人的な考えだと、これを自力で発見、開拓していくのは非常に難しい。「なんとなくただ弾いているという感じなのよねぇ」と感じることはできる。でもその先に自分一人だけでは進めない。よほど耳の鋭い人、身体中が音楽で溢れかえっているような人だったら別かもしれないが、多くの場合、「教えてもらう」必要があるのではないだろうか?

誰に?それは自分のピアノ教師だろうと思う。

生徒側の大きな誤解の一つに、「レッスンとはダメ出しされに行くところ」「レッスン室での演奏を評価されに行くところ」というものはないだろうか?むろんダメ出しの内容が、自分では全く気づきもしなかったということであれば、レッスンを受けている意味はあるのだろうと思うが、こう心の中で感じたことはありませんか?「そう、それは自分でも分かってはいるんだけど・・・」と。その先を具体的に教えてもらうのがレッスンなのではないだろうか?その先の具体的なこと。ダメ出し、ではそのマズイ箇所、要因の解決、その具体的方法まで含めてまでがレッスンなのではないだろうか?

このような医者がいたらどうだろう?

「あの高熱で調子も悪くて・・・」「あ、インフルエンザですね」「えっ?やっぱり?」「では安静にして下さいね。はい、次の方」「えっ、先生、薬は?処方箋は書いてくれないんですか?」「私は診断することはできるんですが、完治させる具体的な解決方法は知らないんですよ。まっ、お大事に」

kaz


にほんブログ村


ピアノランキング

スポンサーサイト

category: 未分類

tb: --   cm: 0

△top

コメント

 

△top

コメントの投稿

 

Secret

△top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。