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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

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生演奏の魅力 

 

出不精になったなと思う。昔は演奏会にも出かけたものだ。就職してしまうと、仕事の後に演奏を聴きに行くというのが、億劫になってしまう。「これから赤坂か。面倒だな。家で寝るか・・・」みたいな?

個人的には往年の巨匠たちの演奏、多くの人(専門家?)が前時代的、オールドファッションと呼ぶような演奏が好き。どうしてもフレッシュな外来若手よりは、家でCDに浸っている方を選んでしまうということもある。そのほうが幸せなんだもの・・・

そのような僕でも、子どもの頃、若い頃に聴いた演奏会の鮮烈なる記憶というものはある。やはり声楽の演奏会が多いと思う。ピアノはあまり・・・

最初のモノクロの動画、僕がまだ生まれていない頃の、若きオブラスツォワ。むろん実際にはこの歌唱は生まれていないので聴いてはいない。でも理想とするリサイタルというか、演奏会という気がする。演奏者が1人で何やら難し気なことをしていて、客席はどうしていいのか、何を感じていいのか分からない・・・というよくある(?)クラシックの演奏会とは違うように思う。

客席が静かに燃えている。聴き手の瞳が燃えている・・・

想像してみる。旧ソビエト時代、ここは炭鉱の街。娯楽といえば、場末の映画館ぐらい。人口のほとんどがディープな労働者。日頃はクラシック音楽なんて聴いたりはしない。ある日、突然中央モスクワから、若く才能ある、しかも美貌のメゾ・ソプラノがやってきた。エレーナ・オブラスツォワ嬢。「なんでこんな田舎町に?」誰もがそう思ったが、滅多に聴くことのできないクラシックの生演奏の機会、場末の映画館には多くの炭鉱夫が集まった。客席で煙草を吸っている人などもいて、通常の演奏会とは異なる雰囲気ではある。ピアノもアップライトだし。でも彼らの瞳は静かに燃えている。「これが歌曲というもの?これがクラシック音楽というものなのか?」すべての瞬間を吸い尽くそうとするように、逃さないように静かに聴いている。

このような舞台と客席が一体となった演奏会、それが保障されるのだったら、今でも演奏会には聴きに行きたい。ミスがあってもいいからさ。何かこちらの心を動かして欲しい。ツラツラとお上手ね・・・ということを確認しに行きたいわけではないのだ。

時は移り、1980年、東京文化会館。当時はサントリーホールなどは存在していなかった。大物外来演奏家は、ほぼ東京文化会館の大ホールで演奏していたような気がする。ロシア(当時はソビエト)からエレーナ・オブラスツォワがやってきた。たしか、この時には彼女も西側で活躍するようになっていたと思う。

当時、僕は中学生だったんだねぇ。そのような時代もあったのだ。こんな広いホール、声は後ろまで聴こえるのだろうか?それは杞憂だった。巨大な空間も、オーケストラの音量もなんのその、オブラスツォワは偉大な声を聴かせてくれた。声が天井に共鳴している?声って凄いんだ・・・

このような感動はCDだと無理だよなぁ・・・

kaz






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