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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

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顔面恍惚演奏 

 

ローゼンタールに限らず、往年の巨匠たちの動画って見つからない。録音だけならともかく、映像も・・・となると時代的に難しかったのかもしれない。ヨゼフ・ホフマンなどは演奏している動画も少し残っているけれど。

「かつての黄金時代」まで逆行しなくても、1950年代ぐらいになると、結構ピアニストの演奏動画は多くなってくる。このあたりの時代のピアニストって、現代の弾き方よりも、黄金時代により近いのではないかと感じている。ポイントを狙って無理をしない・・・みたいなところ?演奏姿は非常に静か。むろん映像での指の動きは、音符の多い曲は忙しそうなのだが、超絶技巧の部分でも鍵盤に覆いかぶさるようには弾いたりしない。音と指の動きがなければ、言い換えれば、上肢の動きと顔の表情だけでは、彼らが、どのような曲を演奏しているのか分かりにくい。「ラ・カンパネラ」を弾いているのか「トロイメライ」を弾いているのか分からない。天を仰いだり、苦痛表情や恍惚表情で弾いたりしていないから。

パフォーマンスとして、現代はビジュアル的に大袈裟になってきているような?恍惚表情だったり、飛び上がって弾いたりとか、ユラユラ上肢を動かしたりとか。特に日本人ピアニストにその傾向があるように個人的には感じるし、さらにはコンクールでそのようなユラユラ、恍惚演奏が多いように思う。今の流行りは入魂演奏?

入魂は顔でなく音で表して欲しい。ギンズブルクの演奏は、音で勝負している。顔面表情が変わらない。淡々としたものだ。上肢もユラユラしたりしないし、覆いかぶさり奏法もしていない。静かな演奏姿ではある。

もう一つ、カペルの演奏。演奏姿が動画で残っているのは、これだけなのだそうだ。時代的には、もっとカペルの動画はあってもいいように思うが、若くして亡くなったからだろう。やはり静かな演奏姿だと思う。自然と内側から湧き出るようなものを感じる。でも顔で弾いてはいない。

ノクターンの最初の音、B♭の音を単音で弾いた後、彼は目のあたりをこすっている。これって何気ない動作だが,結構重要な動作に思える。ハンマーが弦を打ってしまったら、いくら入魂しても、ピアノの場合、何も変わらないということを、カペルは知っていたのだ。なので恍惚表情で鍵盤をグイグイと入魂せず、顔をこすれるのだ。

ペダルに頼らず、指で弾きましょう・・・そうなのだが、これって「きちんと感」は出るかもしれないが、発音後まで指でしっかり鍵盤を押すことの推奨にもなる危険性はないだろうか?必要以上に鍵盤を押さえていたら、次の準備、移動が緩慢になる。鳴らしてしまったらピアノは終わり・・・鳴らす瞬間で勝負なのだ。慣らした後の入魂でも顔面表情でもなく・・・

kaz






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