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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

「御宿かわせみ」方式 

 

福島県の飯坂温泉、そこに「御宿かわせみ」は存在する。とてもとても常連とは言えないけれど、再訪を重ねる唯一の宿とは言える。中には再訪百回になりましたなどという強者もいるらしい。基本的には高級旅館。やはり料理が魅力ではないかと思う。楚々とした佇まい、いかにも創業〇年です的な趣がある。京都御三家のような、どこか「かわせみでございます」という雰囲気が素晴らしい。車寄せには男衆が待機しており、玄関に入ると仲居さんたちが三つ指ついて・・・みたいな?

最近は和モダンの宿が人気らしい。悪くはないと思う。食事は食事処、部屋はベットでスタッフの出入りも最小限。プライベート重視の人は従来の日本旅館式を、どこか避ける傾向がある。「お布団を敷きにまいりました」みたいなことが煩わしいのかもしれない。あとは「女将でございます」みたいな挨拶?面倒なのかもしれない。「御宿かわせみ」は、この女将の挨拶がない。女将さんがいないから。女将さんではなく男性のオーナーはいる。でも表には出てこない。専属の仲居さんがバッチリついてくれる。

このオーナー、まだ40代なのだそうだ。「御宿かわせみ」は今や東北の名宿として知られ、いかにも創業200年です的な雰囲気ではあるが、創業20年少しというまだ新しい宿なのである。オーナーは20代の時に「御宿かわせみ」を開業したことになる。いわゆる脱サラ。旅館業については全くの素人さん、いわゆる一般人であったわけだ。

「御宿かわせみ」が名宿となった理由、むろんオーナーさんやスタッフの努力があったからだと思うが、宿泊者たちもこの宿を育ててきたという側面はないだろうか?口コミで評判が広がっていく。なによりも「また泊まりにきたいな。かわせみ貯金を始めましょう」と宿泊者をリピーターにさせる要素を何よりも大切にしたということではないだろうか?

この「御宿かわせみ」方式、停滞しているクラシック界に応用してみたらどうだろう?聴き手は一般人、音楽なんか分からない人。音楽を音大で勉強し、極めてきた人は専門家・・・みたいなものを取っ払ってしまう。

これはもちろん本気で思っているわけではないけれど、アイデアとしては面白いとは思っている。音大とか、コンクールなんて廃止してしまう。音大そのものは存続するにしても、ピアニスト養成みたいな建前は廃止。もっと一般人に門を開く。講座とか、熟年ピアノコースとか?コンクールは廃止かな?旅館の口コミを参考にしてみる。つまり「また聴きたいな」という人をアンケートなどによって選び、そのような「また聴いてみたい」演奏者を育てていく。経歴とか、そんなことではなく。

街中で演奏してもらうのはどうだろう?クラシック演奏の細かなニュアンスの違いなど分からない一般人が足を止めて聴いてしまうような演奏を発掘していく。街中ではなくてもいいけれど・・・

ミスのない人、立派な演奏をする人ではなく、「あっ?素敵。また聴いてみたい」という一般人の欲求に沿った人を発見し、大切に育てていく。どうだろう?

もちろん現実的な考えでは全くなく、そうなるはずもないけれど、でも日本のピアノ界、音大、つまり権威側(?)は、もう少しだけ聴き手、一般人の本当のニーズというものを取り入れてもいいのではないかと思う。ユーザーの口コミみたいなものですね。旅館業界も大変だと思うけれど、ピアノ界よりは、このあたりに積極的なような気はしている。

イメージとしてはこんな感じ?ギトリスが街中で演奏している。聴き手もチケットを買って演奏会場で聴くというのではなく、なんとなくワラワラと集まってきた・・・みたいな?最初は「何かやってるぞ」と集まってくる。演奏そのものが聴き手を立ち止まらせることができるか?聴き手は一般人となる。審査員も一般人となる。

kaz




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