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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

一流音大 二流音大 三流音大 

 

某所で音大のレベルについての文章を読んだ。「音大とは藝大、桐朋、国立、武蔵野を言う。東京音大などはギリギリ認められるか?でも地方の音大なんて音大ではない」みたいな?このままの言い方ではないけれど、まぁ、こんな感じの内容。あとは、そのような地方の音大出身者がリサイタルをしたり、留学をしたりしていることに関して「○○音大でリサイタル?笑っちゃう!留学?師事した教師だって無名の人ばかり・・・」みたいな?

演奏を出身校によって判断する人っているのか?そうだとすると、そのような人はアマチュアなんて音楽をする人と認めていないのでは?それとも「アマチュアはいいのよ。好き勝手に楽しんで弾いているだけなんだから」と思っているのだろうか?

ジョンは子どもの頃からドイツ文学に親しんでいた。ドイツという国に惹かれていた。生まれ育ったカリフォルニアにはない何かがドイツの言語、文化にはあるような気がしていた。ドイツ語を勉強した。ジョンは大学でドイツ語、ドイツ文化を学んだ。スタンフォード大学は難関校。入学率は5パーセントを切ると言われている。

スタンフォードを卒業したジョンは高校のドイツ語教師になった。自分が学んできたものを後進に伝えるという仕事は誇らしかった。充実し、安定した人生・・・

生徒の答案を採点して夜遅くになったりする。そのような時、ふとジョンは思う。「ああ、最近ピアノ弾けてないなぁ・・・」ジョンは幼い頃からピアノを習っていた。とてもいい先生で、高校教師になってからも、ずっと同じ先生のレッスンを受けていた。その先生は、いわゆる街のピアノ教師。僕はアマチュアのピアノ弾き、趣味でピアノを弾いている。

そう納得しようとするジョンだったが、毎日の生活の中で、音楽、ピアノというものが残酷なまでに心の中に入り込んでくるのを感じていた。心の奥底では「音楽で表現してみたい」という欲求で爆発しそうになっていた。

「ピアノは続けているし、今のままでいいじゃないか?」そう納得させようとした。知人たちもジョンの音楽への想いを知ると、こう言った。「趣味でいいじゃない?ピアニストの夢?だって、あなた音大出てないんでしょ?」

スタンフォード大学は名門だ。でもピアノ専攻ではなかった。「ドイツ語なんてピアニストのキャリアに何の得にもならない。音大?ジュリアード音楽院とか?そのような学校を卒業していないと、お話にもならないのか?」

ジョンは30歳目前だった。自分に正直になろうとすればするほど焦りの気持ちが強くなった。高校教師の人生だっていいじゃないか?そう納得させようとする。でもこの苦しさは何なのだろう?

ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール・・・ジョンでもそのコンクールの名前は知っていた。アメリカでは、かなりのステイタスのあるコンクールだ。ギリギリ年齢制限には引っかからない。「応募してみようか?でもいきなりこんなコンクールなんて壮大すぎる話だろうか?」自問自答してみる。年齢的には今年が最後のチャンスだ。「もし本選にでも残れば、音楽界に接点など何もない僕でも少しは注目されるようになるのだろうか?」

でも僕は全く無名の先生に子どもの頃からピアノを習っているだけだ。何もない。音大なんて出ていないのだから・・・

「だからこそ・・・なんじゃないか?」心の声がそう叫んでいた。「音楽で表現したい、それが僕の夢なんじゃないか?」

無名のアマチュアのピアノ弾きはテキサスにやってきた。コンテスタントの一人として。全く注目されていなかった。世界の有名な音楽院の学生、様々なコンクール経験者、覇者たちの中でジョンは心の声に従った。「表現してみたいんだ。音楽は趣味じゃないんだ。僕のすべてなんだ」

1997年、ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール、ジョン・ナカマツという、それまで全く無名のピアニストが優勝した。

でもジョン・ナカマツは有名音大出身者ではないので、ピアニストではないのだろう。一部の人にとっては・・・

kaz




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