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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

昇天・・・死後の世界 

 

「悪いことをすると地獄に行くんですよ。いいことをした人は天国に行けるんです」子どもの頃知った概念。今は無償の愛というものを知った人は、その愛に包まれ、すべての人が天国に行けると思っている。

ただ、愛に包まれる直前、後悔する人もいる。「ああ、本当の自分を見つめるのが怖くて人を攻撃ばかりしていた」「ああ、勇気を持って挑戦しておけばよかった」多くの人は死ぬ瞬間、それまでの人生において、失敗したことではなく、やらなかったこと、挑戦しなかったことを後悔するのだそうだ。地獄の概念、これって後悔しながら死んでいく人を現したのではないかと・・・天国へは行けるけれど、通過しなければならない苦しみが、後悔と共に死ぬ人には待っている・・・

ゴイェスカス、「愛と死」の次の曲は「亡霊のセレナード」という曲。コルトーに献呈されたゴイェスカスの終曲。マホが幽霊となってセレナードを歌うわけです。スッキリと旅立てなかったマホ・・・後悔を感じつつ死んだマホ・・・

「愛と死」その後、魂はどうなるのだろう?それを音楽で表したかった。「愛と死」の後に、グラナドスの「亡霊のセレナード」を演奏すれば、それは叶う。でも完全に個人的感覚なのだが、「亡霊のセレナード」には後悔という念を感じてしまう。だからこそ哀しいのだが、僕は、すべてが許され、後悔もなく光と愛に包まれ旅立つ音楽を求めた。喜びとか哀しみという、生前の人生で感じた感覚を超越した、ただ愛と光だけを感じるようなサウンド、そのような曲を弾きたいと思った。

グラナドスの「愛と死」では、人が生きている間に感じる、すべての感情、裏切り、後悔、嫉妬、喜び、受容、恐れ・・・そのような人間感情のすべてが表現されているように感じる。ではその後、光と愛に包まれ、魂は昇天していく瞬間のサウンドはどうなのだろうと・・・

人間感情を超越したようなサウンド・・・そのようなサウンドの曲を「愛と死」の後につなげることで、「愛と光に包まれた魂の昇天」を表現したくなった。グラナドスは「愛と死」の後、「亡霊のセレナード」で哀しみの後悔を表現した。僕は愛と光に包まれた世界を表現したいと・・・

「亡霊のセレナード」を献呈されたアルフレッド・コルトー、彼が、あるバッハ作品をトランスクリプションしている。その曲は「アリオーソ」と呼ばれる。この曲はどうだろう・・・

この「アリオーソ」という曲、ある映画のラストシーンと重なる。アメリカ映画で、僕などは、つい最近の映画という感覚だったけれど、もう28年前の映画なんだねぇ・・・

このシーン、バッハ~コルトー「アリオーソ」の世界と重なる。魂の昇天、愛と光に包まれた昇天、死後の世界・・・後悔はない・・・

愛と光だけ・・・

kaz




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category: リサイタル 2018

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