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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

アーンのCDお勧め盤 

 

レイナルド・アーン歌曲集のCDを購入したいと思った場合、最寄り駅の駅ビルか何かのCDショップで、いきなり「アーン歌曲集のCDありますか?」などと店員に尋ねても答えはないだろう。「はっ???」みたいな?そもそもクラシックのCDさえ置いていないようなショップさえある。フジコ・ヘミングとか辻井伸行のCDだったらまだしも、アーン歌曲などといった地味系(?)のCDは、ネットでの購入になるだろうと思う。大手通販会社(Amazonとか?)で調べてみると、スーザン・グラハムというアメリカ人歌手のCDが目に付く。

このスーザン・グラハム盤、「アーンの歌曲ってどんな感じなのかしら?」という人にとっては推薦盤のような気がする。有名な曲はすべて収録されているし、歌唱もピアノも素晴らしい。レビューなども好評のようだ。ただ、フランス語のディクションについて、どうこう書いている人もいて、気になる人は気になるのだろうが、フランス語など全く理解できない僕には全く気にならない。

「ああ、美しい極上のメロディーを聴きたい」と思う時、「アーンの歌曲を聴きたい」と思う時、不思議なのだが、スーザン・グラハムのCDを手にすることは少ない。往年系の歌手の歌唱を聴きたくなる。

僕の場合、この「往年系好き」という傾向は、声楽だけではなく、ピアノやその他器楽の演奏にもあるのだが、その理由は分析できない。これって「なんで生クリームが好きなんですか?」「なんで納豆が苦手なんですか?」という質問に答えられないのと似ている。

スーザン・グラハムの歌唱、現代風の歌唱だな・・・と思う。理想的発声、曲の解釈、音の流れをどう表現するか、つまり理想とされる基準に極限まで近づこうとしているような、そんな歌唱に聴こえる。そうですね、ピアノだとポリーニとかキーシンの演奏からも似たような「近づきましょう」的なものを感じる。何と言うのだろう?美しいグラビアを見て「素敵ねぇ・・・」という感じに似ているだろうか?

往年系の場合、もう少し直接的に自分の感情というものに切り込んでくる演奏が多いように思う。録音の質などは到底現代のものにはかなわない。それでもだ。それでも直に入り込んでくるようなものに翻弄されてしまうような、「見事ねぇ」「素敵ねぇ」ではない、傍観者としてだけではいられないような心の鼓動を感じたりする。

アーンの歌曲って美しいので、往年系の歌手も録音していたりする。マギー・テイトの時代からアーン歌曲は歌手たちに愛されていたのね。おそらくピアノと同様、サロン~巨大な演奏会場・・・のような変化が声楽の世界のレパートリーにも影響したのだろうか。最近はチクルスものが大流行りで、ロマン的小曲の寄せ集め的なプログラムってあまりないのかもしれない。

往年系の歌手って、アーンの歌曲を録音してくれていても、一曲とか数曲である場合が多い。それらを寄せ集めて自分でアーン歌曲集のCDを作ってしまえばいいのだ。極上の時を提供してくれる。

まずアーンの世界、歌曲ってどんな感じなのかしら・・・という場合は、スーザン・グラハムのCDはお勧めだと思う。「素敵ねぇ」と感じたら、それから往年系に手を伸ばして欲しい気はする。

kaz




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