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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

秘術 顔芸奏法 

 

往年のピアニストの演奏姿、それは写真で確認はできるけれど、実際に弾いている姿というのは、なかなか見ることができない。時代的なことを考えれば、もうそれは仕方ないことなのだろう。そのような意味で、このモイセイヴィチの演奏動画は貴重。

現代ピアノ演奏との大きな違い、それは演奏スタイルとか、解釈とか、そのようなことよりも、弾いている姿が違う。難曲を弾いている場合、鍵盤上の手の動きは変わらないけれど、上肢が違う。あまり動かないのだ。非常に安定している。上肢だけでは、つまり指の動きを見ないと、モイセイヴィチがシンプルな「トロイメライ」を弾いているのか、ラフマニノフのエチュードを弾いているのか、ちょっと判断できない。

さらに現代と異なると感じるのは、顔の表情。無表情とは言わないけれど、曲の場面ごとにいちいち表情を変えない。

現代のピアニスト、モイセイヴィチと比較すると、かなり顔芸達者なのではないか?苦痛表情とか天を仰いだりとか・・・

ある子どものコンクールで、異なるコンテスタント(子ども)が同じ曲の同じ場所で、同じ顔をするのを目撃したことがある。弾きながら左前方を恍惚表情で見つめ、手を鼻あたりまでフワッと動かす。偶然?それとも同じ教師の門下生同士?教師が顔表情や腕の上げ位置まで指導(というのか?)している?

上肢がユラユラと揺れない、難所でも飛び上がったりしない、恍惚表情、苦痛表情で弾かない・・・

現代のコンクールには受かるためのマニュアルに「顔表情」という項目が存在するのだろうか?

モイセイヴィチ、大曲「タンホイザー序曲」を演奏後、何事もなかったように一言。「では、おやすみなさい」

kaz




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