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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

ピアノ一筋は美点か? 

 

モリッツ・ローゼンタールのコロコロとしたピアニズム、この「コロコロ」は往年のピアニストの中でも、特にミクリ派と呼ばれるピアニストの特色でもあるのだそうだ。でもミクリ門下だけではなく、この時代の人たちって音が軽いような?皆がコロコロしていたような?

ミクリとはカール・ミクリのこと。この人はショパンの高弟でもあった。ローゼンタールはミクリ門下なので、ショパン直系というか、孫弟子みたいな感じになるのだろうか?あとはフランツ・リスト本人の弟子でもあったわけで、いわばショパン、リスト直系派のピアニストとなるのだろう。

純然たる、かつ表面的な技術の高さ、軽さもだが、やはりローゼンタールは「歌いっぷり」が素晴らしい。この有名なノクターンなどを聴くと、現代のピアニストの演奏は、どこかサクサクというか、テンポが速めというか、そのように感じる。


コテコテと塗りたくったような、主観的な演奏はダメなんです。時代錯誤ですらあるんです。テキストを研究し、当時の演奏スタイルなども研究し、作品に忠実に演奏するべきなんです・・・これは現代のザハリヒな方向性だと思うが、そのような研究成果のような、どこかサクサクしたショパンが本当のショパンなのだろうか・・・と、ふと疑問に感じたりする。

ショパン、リストの直系・・・というピアニストがこのような演奏を残している。もしかしたら、当時の演奏スタイルは現代のサクサクノクターンよりも、むしろローゼンタールのようなショパンに近かったのではないだろうか?

ショパンやリストが活躍していた時代、その時代のピアノ演奏は、もっと歌に近かったのかもしれない。

ローゼンタールは技巧派として知られ、おそらく天才として鳴らしていたのだと想像する。そうなってからも、それがリストであろうと、誰かに師事しようと思う発想が素晴らしい。

ピアニストとして成功してから、彼は突如(?)「僕ってピアノばかり弾いてきて一般教養に欠けているかも?」と思ったのか、ウィーン大学で哲学を学んでいる。その間、たしか6年間ほどだったと思うが、ピアニストとしての活動は休止している。ピアニストとしては、ブランクになるとは思わなかったのだろうか?

ピアニストになる、難関音大に入学する、名門音楽院に留学する、コンクールで優勝する・・・そのために幼少の頃から厳しいピアノ道一筋、脇目なんかとんでもありません・・・というのは、もしかしたら現代特有のものかもしれない。

kaz




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