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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

練習とは解き明かすこと 

 

グリュミオーの演奏で個人的に最も感銘を受けるのが、バッハのソナタ第1番。音符の上がり下がり、跳躍音程のエネルギー、音の長短、変化する音型、連続する音型、これらのものが、つまり楽譜、音型シェイプというものが、自分が生きてきた人生などを、遥かに超えたドラマを生み出している。

楽譜って、ここまで盛り込まれているんだぁ・・・

曲の最初だけだって「あっ、ト短調の下降スケールね・・・ソ~ファミレドシラ・・・」と視覚的情報だけに頼って弾いてしまってはいけないのだと感じる。

ピアノは二段一緒なので、そして音が多いので難しい。さらに右左同時進行という難しさがある。憧れの曲、多くの場合、音が多く、難関技巧満載だったりする。「弾けたらどんなにいいだろう」と自分が思う曲なので、そのようなことは多くなるだろう。

「弾きこなす・・・」

むろん、自分で課題を克服していくという側面もあるだろうが、まずは「どうして自分は弾けないのかしら」などと思う前に、その曲に憧れた自分という存在を認めてあげていいのでは?誰も褒めてくれなくても、いいな・・・弾いてみたいな・・・と感じた、つまりその曲の魅力を感じ取った自分というものを自分で讃えてみる。

「なんて素敵な曲なんだろう・・・」指をくわえて、ただ傍観しているだけではない、その音世界に飛び込んでみた自分というものがいる。それは尊いことなのかもしれない。

「ああ、難しい」「ああ、弾けない」

そうかもしれないが、今、その瞬間、音の連なり、音型、音程の差・・・そのようなものを解き明かしている自分もいるのだ。鑑賞者としてだけではなく、一人の表現者として飛び込んでいる最中でもあるのだ。

限られた時間、有限な人生の中で、楽譜、音楽を解き明かしている最高の瞬間。練習というものをそのように解釈したら、ピアノを弾くことも楽しくなるかもしれない。

kaz




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