FC2ブログ

ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

完全分業制 

 

音楽のブログには3種類あるような気がする。鑑賞ブログ。ピアノよりは交響曲とか管弦楽曲の鑑賞記、感想記が多い感じだ。誰それの何年録音の盤がいい・・・のような、割とディープな感じ?ブロガーは圧倒的に男性が多い。ピアノ教師ブログ。こちらは女性が圧倒的。そもそもピアノ教師のほとんどが女性だからそうなるのだろう。ピアノや音楽について自己の熱いものを語るものもあるが、目立つのは教室関係の話題。「こんなシールを見つけました」のような?あまり自らのピアノ道を語るという人は少ない印象。あとは、アマチュアのピアノブログかな。

ブログのカテゴライズ化を感じる時がある。それぞれの分業制のような?聴く人、教える人、弾く人、それぞれが個別に分業し頑張っている。それが本来の姿なのかもしれないが、ちょっと寂しいような気もする。聴く人、教える人、弾く人が、もっと手をつなぐ感じがあるといいと思う。僕の場合、弾く人・・・となるわけだが、あまり聴く人の立場にはなりにくいというか?「○○のCDは素晴らしい」という鑑賞ブログは、どこか他人事だ。ある人が素晴らしいと感じた、つまり鑑賞者の想いのようなものは、自分には無関係。だってそのようなことはプロが考えることだもの・・・みたいな?自分が演奏するということと、他人が素晴らしいと感じたことは接点がないのだ。「どう弾けるか?」「弾きこなすか?」みたいな感じになりがちだ。それでいいのかもしれない。アマチュアなんだから。自分がどう・・・だけでもいいのかもしれない。「崩壊しました」「割と今回は弾けたかな?」「この曲難しいです」全部自分だけのことだよね?それでもいいのかも・・・

自分が鑑賞者になる時がある。100年前のピアニストを聴いたり、偉大な歌手を聴いたり。そこで感じたものを、完全に自分のピアノというものと分けてしまっている自分がいる。根底には、鑑賞者と演奏者の自分とはつながっているのだと思う。そもそもある曲の、あるピアニストの演奏を聴いて「自分も弾いてみたい」と感じた動機のようなものを考えると、鑑賞者と演奏者というものは分離していない。でもどこかで分離させてしまうんだよね。「プロでもないんだから・・・」と。

日本の音大って教員養成的なものと、ピアニスト養成目的(?)のようなものに分けられるのだろうか?アメリカにはもう一つある。いわゆる「音楽を学問として学ぶ」という音大。日本の場合でも文学部の学生全員が国語教師を目指しているわけでもないし、小説家やエッセイストを目指しているわけでもないだろう。文学を学問として学んでいるのではないだろうか?その感覚で音楽を学ぶ。日本で有名なアメリカの音大、○○音楽院のような学校って、やはりピアニスト養成的な学校なのだと思う。それ以外の音大って何を学ぶのだろう?僕の想像力では分からない。日本の音大って職業養成的、リクルート的なのかもしれない。

ピアニストはピアノを演奏する人、作曲家とは違う。ピアニストで作曲家、あるいは編曲家、そのようなことができる人って特殊。自ら編曲するピアニスト、現代にも存在するけれど、どこか特別扱い。普通は、既存の曲だけを弾いていても誰も不思議になんて思わない。それが普通・・・

長い音楽の歴史、演奏の歴史を考えてみると、現代の分業制は、かなり異端なのかもしれない。現代にはラフマニノフのようなピアニストってあまりいないような?作曲家でありピアニスト、つまり総合的な音楽家・・・のような人。

モリッツ・ローゼンタールは、たしか哲学を学んでいたと思う。イグナツ・フリードマンも同様。完全分業制の現代では、ピアニストが音楽以外の学問を学ぶなんて珍しいことになっているのではないだろうか?「哲学なんて学ぶ時間があったらエチュードを弾きましょう」みたいな?そうでもしないとコンクール勝ち組にはなれません・・・のような?

完全分業制だと、それぞれの分野(聴く・弾く・教える等)が深くなっていくメリットはあるだろう。狭く、そして深く・・・

でも、求めているものは「音楽」という大きなもの、この感覚を失いがちになってしまう危険性もあるのかもしれない。

フリードマン作品を演奏していた若いピアニスト、ジョゼフ・ムーグ。この人のことは何も調べていなくて、どのような経歴のピアニストなのかは全く知らないのだが、フリードマン編曲の「春の声」を聴いていて、ふと感じたことがある。「この人、コンポーザー・ピアニストなのではないか?」と。幼少の頃から「弾く」ということだけ集中してきたのではなく、もっと音楽とか演奏のようなものを、大きく捉えている人なのではないかと・・・

この曲、いわゆるエチュードのようだ。アール・ワイルドにテイストが似ていると思った。アール・ワイルドにもエチュードがある。ガーシュウィンへのオマージュのようなエチュードだ。ジョゼフ・ムーグの場合はアート・テイタムへのオマージュなのだろうか?

kaz




にほんブログ村


ピアノランキング

スポンサーサイト



category: 未分類

tb: --   cm: 0

△top

コメント

 

△top

コメントの投稿

 

Secret

△top