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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

フレッシュな逆行 

 

往年の巨匠たちのピアニズムとヨハン・シュトラウスのワルツとは相性がいいようで、多くの編曲ワルツが残されている。シュルツ=エヴラーやゴドウスキーの作品はその代表みたいなものだろう。それらの作品よりは演奏される頻度が極端に少なくなるが、イグナツ・フリードマンもヨハン・シュトラウスの「春の声」を編曲している。労力の割には表面上の演奏効果がそれほどでもないような、どこか「お弾き損」のような曲なのかもしれない。というよりは、フリードマン自らが自分の演奏会で弾くために書かれた曲なのではないかなとも感じる。フリードマンは後世にまで残そうというよりは、自分のために書き、演奏した・・・

楽譜(エディション)を研究しつくしたような、楽譜が視覚的に浮かんでくるような、ザハリヒで立派な演奏に一部の人々は飽きてきているのではないか?そう思うことがある。僕自身としては、ある意味演奏スタイルのようなもの、時代を逆行して欲しいと思っている。100年前の演奏スタイル、つまり往年の巨匠のような演奏が再び主流になって欲しいとさえ思っている。感心したいのではなく、感動したい。萌えたい。

現代のピアニストの中ではスティーヴン・ハフに惹かれる。僕だけではなく、結構彼の演奏を好む人は多いような印象を持つ。でも、まだまだラン・ランとかポリーニほどの知名度はなく、「へぇ、こんな素敵な演奏をする人もいたんだ」的な存在で、ちょっと歯がゆい。そのハフよりも若い世代、まだまだ新人・・・のようなピアニストがフリードマン作品に挑戦したりしていると、非常に嬉しくなる。むろん、演奏そのものはハフには及ばないのかもしれないけれど、100年前を見つめているような演奏そのものを聴くと、時代は逆行してくれるのか・・・と淡い希望さえ感じてくるのだ。

CDで、あるいはユーチューブで往年のピアニストの演奏を聴けばいいのだろう。でも現代の演奏家の同じような方向性を目指しているような演奏を聴くのもリアルな感動があって楽しいのだ。

ジョゼフ・ムーグという若いピアニスト、彼のような挑戦は非常に好ましい。フリードマン作品を演奏しようという心意気が嬉しい。

リストに始まりフリードマンを経てブゾーニで終わるこのアルバム、売れないかもしれないが、応援したくなるアルバムでもある。

kaz




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