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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

ピアノのユニセックス化 

 

ある時から気になっていた。あの洋館から流れてくるピアノの音色。僕でも聴いたことがある曲だ。「エリーゼのために」という曲らしい。「どんな人が弾いているのだろう?」気になる。窓からそっと覗いてみようか?生垣から庭に入れる箇所があるのは知っている。でもそれって不法侵入?

窓から覗いてみる。リボンをつけた深窓の令嬢を想像していたが、中年の禿オヤジが弾いていた。それからは「エリーゼのために」を聴くと禿オヤジを連想するようになった。

なんとなくピアノって女子力の強い世界のように思う。ピアノの発表会では舞台に花が飾られ、フリルの衣装で満載になる。女子の世界だ。ピアノ講師セミナー、おそらく女性の園・・・なのではないだろうか?フィギュアスケートファンも女性強しの感がある。男子シングルの世界だけではなく、女子選手を応援しているのも女性が多いような?男性ファンが集団で会場から黄色い声援を送るなんて、あまり見たことはない。女子力強し・・・

ピアノを弾き続けて、いわゆる難曲、名曲というものにも手を付けるようになると、そこは歴然たる男性優位世界だったりする。気軽に何度も出てくる10度に「ああ、男に生まれたかった」と主に手の大きさを理由に嘆く女子も多そうだ。作曲家は男の世界だ。音楽室に飾られていた厳めしい肖像画も男ばかりだった。彼らの中に「僕の曲って150年後に東洋の島国で人気が出ると思うの。大和撫子のために曲を書いてみようかな?」などという想像力豊かな作曲家などいたのだろうか?

そこに行き着くまでは女子力の強い世界のように思う。僕も含めた、かつての昭和ピアノ男子も現在頑張り中だ。40年前よりは男のピアノも市民権を得たのだろうか?「えっ?お前ピアノなんか習ってるのか?」あたかもピアノは女の子のものとでもされているかのように周囲から言われた経験、それはどこか苦い経験、ピアノ男子なら持っているのではないだろうか?少なくとも、高度経済成長期には、「えっ、ピアノ?いいなぁ、俺も習いたいなぁ」などという雰囲気はなかったように思う。「男のくせに・・・」「男なのに・・・」という空気があったと思う。

子どもの頃、ピアノを習っていた時に「嫌だなぁ」と感じていたのが月謝袋。色がピンクでミツバチとお花というイラストつきだった。これが嫌だった。発表会のプログラムも同じ感じで、どこか女子力を感じさせてとても嫌だった。むろん、とても小さなことではあるので、当時は流してしまったが、どうせなら、いかにも小津安二郎が好みそうな、幾何学的模様の渋い和柄・・・などの月謝袋だったらピアノへのイメージも変わっていたかもしれない。

楽器店の楽譜売り場、導入用の教材やピアノグッズ、今でも女子力満載だ。どこにピアノ男子の入り込める世界があるのだろう?イラスト、パステルカラーの世界。ファッションの世界のように、もう少しピアノもユニセックス化して欲しいなどと思う。

ユニセックスピアノ、この人たちの演奏を連想した。フリル満載の少女が夢見がちにピアノを奏でる・・・という昭和的イメージではないピアノ。男子中学生、それもシンナーを吸う不良(死語?)が「これ、いいじゃん・・・」などと言いそうなピアノ、「ピアノってクールじゃん?」などと言いそうなピアノ・・・

お花、クマさん、パステルカラー、もう少しトーンダウンすると男子ピアノも活性化するかもしれない。

kaz




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コメント

 

今はそうでもないですよ

出席カードやシール、音楽ノート(五線の書いてあるもの)など、男子仕様のものも結構増えてきました。

シールは男子は某妖怪アニメとか、梨の形のゆるキャラとか、リアルな乗り物写真のものとかゲームキャラのものが人気。

男女どちらも人気なのはスヌーピー、ミッキーマウス、ツムツムというディズニーキャラのデフォルメされたもの。リロ&スティッチ。

月謝袋、私は自分でピンクはほとんど買いません。
案外人気なのが、グリーンとかミントブルーの寒色系なんです。
多分、先生になった最初から大人の生徒も教えているから、あまり可愛いだけのものは自然と選ばないようにしているんだと思います。

私は女子だけどひらひらふわふわがあまり好きではなかったので、そういうピアノ女子にとってもあまり「少女趣味」的な世界は居心地がいいとは言えなかったんですよ。その時代のピアノ男子は地味だけどうまくって、我が道を行くって子が私の周りにはいてかっこいいじゃんって思ってました。

なかつかさきこ #QFk3YRjk | URL | 2017/11/16 13:57 | edit

なかつかさま

お花=女の子、機関車=男の子、最近は男の子も増えたね・・・ということではなく、性別による大人側の決めつけを非難してこの文章を書きました。機関車の好きな女の子、無地の好きな女の子、フワフワレースが好きな男の子もいると思う。

kaz #- | URL | 2017/11/16 14:34 | edit

女性の私がいうのもなんですが、ピアノって実は男性向きだと思います。
女性ピアニストや作曲家はどれほど認められるために苦労してきたか・・・。

その反面、良家の子女の手習いとしてのピアノレッスンも並行してありましたから(モーツァルトもベートーヴェンもショパンも、貴族の子女のレッスンをしていますしね)そっちのほうが残っちゃってる感じもします。

「男がピアノなんて」みたいな偏見は、世代問わずあります。
ピアノが大好きでやりたがっている男の子のお父さんがこのタイプだと厄介ですね。あの手この手で息子のピアノを阻止しようとしますから・・・。

多分、自分の周りに「男性でピアノをかっこよく弾いている」お手本がいなかったのだろうと思います。そういう世界があることを知ろうともしない。
人は変えられませんからそう言う人のことは私はどうにもできません。

私にできるのは、ピアノを習いたい子は性別関係なくニュートラルに扱うこと、「男の子ですがいいですか?」とためらいがちに問い合せてくる方に「是非来てください!」と言って不安をなくしてあげるくらいでしょうか。

なかつかさきこ #QFk3YRjk | URL | 2017/11/17 12:21 | edit

なかつかさま

ピアノグッズなどの世界に限ったことではないのですが、あまりに「ぼく きみ わたし」の世界というのでしょうか。性別カテゴリーみたいなものがあると、そこに違和感を感じてしまいます。

ピアノを習う男子、そのことがマイノリティに属してしまうのかもしれませんが、実はサッカー、恐竜シールなどの「男の子的なもの」よりも、フワフワ世界が好きな男子もいるはずです。そのような男子は自分の嗜好を決して表に出さない。マイノリティとされてしまうから。生きていくのが難しくなるから。

男の子に「綺麗なものが好きなの?素晴らしいわ」と言える大人が増えて欲しい。「泣かないの!男の子なんだから」と言う大人が減って欲しい。

あまりに大人側の「こうであろう」的な性別を区別したような世界は、マイノリティの子どもたちを傷つけているかもしれない。楽譜売り場、グッズ売り場などで、そんなことを感じたりします。

kaz #- | URL | 2017/11/17 15:48 | edit

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