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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

川面の水の音 

 

ある声楽家のリサイタル、チラシには大きくソプラノ歌手の写真。小さく賛助出演のバリトンの写真。あとは会場とか日時とか曲目。ソプラノさんのリサイタルなのだから、それでいいように思うが、ピアニストの写真がない。むろん、名前は記載されている。ピアノ:○○〇子・・・のように。でも写真は?この場合、ピアニストは共演者なのだろうか?伴奏者なのだろうか?写真がないと「共演」と歌手は思っていないのだな・・・と感じたりする。

声楽の伴奏(便宜上今はこの表現で)の特殊性、それは「前奏を担当しなければならない」ということ。この時の伴奏のピアノの音、音楽って重要のように思う。「声楽曲って前奏があるじゃない?それがねぇ・・・」という伴奏者も多いのかもしれない。音そのものは器楽のソナタ・・・などの方が多そうだけれど。

ソロの上手な人はアンサンブルも上手なのかもしれない。アルゲリッチもアンサンブルが好きそうだ。でも圧倒的に器楽との共演が多いように思う。声楽家とも共演しているのかもしれないが、僕は知らない。

音に悩んだ場合、ソロのピアノを聴いたりするのもいいのかもしれないが、ピアノでもデュオとか、声楽との共演のピアノを聴いてみるといいかもしれない。卓越したピアニストは、絶対に「基音でバシャ~ン」という音は出していない。芯のある、よく通る音、歌手の声をハーモニーで支えていくなど、カツン、バシャンという音は御法度なのか、いい「音」の人が多い。

ソロの場合のように「まぁ、よく弾けるわねぇ・・・」などという要素は伴奏の場合、非常に少なくなるので、音勝負という感じにさえなる。「好きなピアニストは誰ですか?」このような質問の答え、ユジャ・ワン、アルゲリッチ、ツィメルマン、アムラン・・・などという名前と共にボールドウィンの名前を挙げる人は、かなりの声楽好きかもしれない。

伴奏者として有名なのは、やはりジェラルド・ムーアなのだと思うが(最近は知らない人も多いようだが)、個人的にはダルトン・ボールドウィンの音が好き。

「なんでぶっ叩いてしまうのかしら?」と自分の音で悩んだ場合、一度今弾いているソロの難曲から離れて、有名なこの曲のピアノパートを弾いてみたらどうだろう?同じ音型の連続、パターンはある程度決まっていて、譜読み困難な曲ではないが、音そのものは多め。同じ音型を連続しつつ、あることを音で表現しなければならない。

川面の水、キラキラと光りが跳ねる、鱒の泳ぎと共に水面が跳ねる・・・光と共に・・・

これをピアノで表現する。「表現豊かに歌って~」というよりも、音そのもので勝負できなければならない。もし、このピアノパートが「あら?ハノンみたい?」となってしまうのだったら、それは何かがマズイのだ。ソロの曲の難しいパッセージを何度も弾けるように反復練習する前に、水面表現ができないのは何故かを考えてみた方がいいかもしれない。

まず、スゼーの歌唱が素敵すぎる。歌を聴いてしまう。まぁ、声楽曲なのでそれでいいのだが、ちょっとだけピアノパートも意識してみる。ボールドウィンを意識してみる。水面の光を音にしている・・・

kaz




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