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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

さようならフィギュアスケート 7 

 

フィギュアスケート界にはエイズで亡くなった、あるいはHIVに感染していることを公にした選手は多いように思う。ゲイであることを公にしている選手も現在では多い。別に驚かない・・・みたいな雰囲気さえある。「僕たち同性結婚しました」などという知らせにも、ファンは「あっ、やはり・・・」という気持ちと共に「いいわね、お幸せに!」的な祝福ムードさえ感じるほどだ。

1980年代、僕は愛の再確認の時代だったと思っている。エイズ=死病、ウイルス感染=死と思われていた時代だ。多くの友人が去り、配偶者、恋人が去り、孤独の中、亡くなっていった人は多かったと思う。親子でも縁を切るなど普通にあったとされる。

でも骨と皮になって車椅子でないと移動もできなくなった息子が親に会いにくるわけです。もう死ぬことは分かっている。最後に逢いたいと思う。その時、両親は息子を抱きしめるわけです。まだ空気感染、触れただけで感染するなどと多くの人が思ったりしていた頃だ。無償の愛というのだろうか、そのような無数の愛の再確認があった時代。

フィギュアスケーターでエイズで亡くなった人、オンドレイ・ネペラ、ジョン・カリー、ロバート・マッコール、ロバート・ワーゲンホッファー・・・

HIV感染者であることを公言したスケーター、ルディ・ガリンド、スコット・ハミルトン・・・

ゲイであることを公言したスケーター、ちょっと多くて分からないほどだ。

ルディ・ガリンドはHIV感染を公言したけれど、現在もアイスショーなどで滑っているのではないだろうか?スコット・ハミルトンも存命だ。この人もたまに滑ったりしていたと思う。サラエボの覇者だった記憶がある。おそらく、「感染=死ではもうないんだよ?リンクで演技をすることだってできるんだよ?健康に暮らすことだって、長生きだってできるんだ」というメッセージを彼らは滑ることで発していることになる。

ただ1990年代は、感染しても元気・・・という人と亡くなってしまう人が入り混じっているような印象で、数年の違い=運命の違いのようなところがあって、ちょっと哀しいというか、残酷な感じだ。

ルディ・ガリンドが1996年、全米で、そして世界選手権で素晴らしい演技を披露した2年前、ロバート・ワーゲンホッファー、1994年の演技。たった2年前だ。ロバート・ワーゲンホッファーは30代で亡くなってしまう。でもルディは今もスケーター。なんだか数年という残酷さを感じる。

ロバート・ワーゲンホッファーも、ペア競技経験者だ。ペアってスケートの基礎力養成にいいのだろうか?ペア競技で世界選手権で6位になっている。シングル転向後、やはり世界選手権で6位になっている。考えてみれば、相当スケートの基礎力というか、能力の高かった人だったのだと思う。

アマチュアの戦績として輝かしいというものではないのだろう。世界選手権6位・・・立派だけれど、それだけでは人々の記憶には残っていかない。ロバート・ワーゲンホッファーはアマチュア時代よりも、むしろプロに転向してから魅力を発揮した人のような気がする。アマチュア引退後に、その魅力を全開にした人。タイプとしては非常に珍しいのではないだろうか?引退後の方が素敵なのだ。

アメリカでは彼は有名だ。アイスショーの常連でもあった。ファンは今でも多いと思う。でも日本ではあまり(全く?)知られていないスケーターなのかもしれない。

天に召される数年前の演技。

ロバート・ワーゲンホッファー、享年39・・・

kaz




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