蘇るチェルニー
発表会でチェルニーを弾く、客席で聴いている人はこう思うかもしれない。「まぁ、チェルニー?先生から曲をもらえなかったのね?いつもはピアノの練習をサボっている生徒なのかしら?それでも発表会に出るって偉いわねぇ・・・」
ギロックやキャサリン・ロリンの曲は、いかにも発表会向けだけれど、チェルニーはどうなのだろう?そもそもチェルニーという作曲家のイメージって、30、40、50番あたりのイメージだったりする。心の手垢を取り除いてみると、その中に、なかなか美しい曲も含まれているように思うけれど、「えっ?これがチェルニー?」のような魅惑的な曲は、むしろ、もう少しレベル的には(?)易しめの曲集に含まれている気がする。そう、100番とか110番あたり・・・
この曲、チェルニーと、聴いただけでパッと分かるだろうか?むしろプーランクのような?「最近発見されたプーランクの曲です」などと言われても納得してしまうような?「まぁ、さすがプーランク、お洒落な曲ねぇ・・・」
kaz

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2017/10/27 Fri. 07:37 [edit]
category: 選曲に困ったら・・・
« ピアニストが本気でチェルニーを弾くと・・・
心の蓋を閉じない »
コメント
チェルニー再認識
私、チェルニーそんなに嫌いじゃないんですよっていうと、「えっ」って反応されることがよくありました。
30番結構好きでした。で、あのテンポは意味があるっていうことを教えるために弾いてみてわかったんです。
「レクリエーション」という本は、当時流行していたオペラなどの編曲ですから、かなり楽しいです。「カール・チェルニーは現代で言うと”月刊ピアノのアレンジャー”説」を私は唱えております。
カール先生はベートーヴェン大先生の熱烈ファンだったんだから、ベートーヴェンが弾きたい人はカール先生の練習曲をやらなきゃ。ショパン先生の曲が弾きたい人はバッハの平均律とかをやらなきゃ。どっちも避けられるのですが。
私は「カールおじさん」(お菓子の袋についている帽子のおじさんみたいですが)と呼んでます。100番から10曲くらいピックアップして弾くというミニコンサートをやりたいなと思っているんです。
なかつかさきこ #QFk3YRjk | URL | 2017/11/07 12:28 | edit
なかつかさま
たしか、バイエルも多くの編曲をしていたと、何かで読んだことがあります。チェルニー、100番とか110番に非常に素敵な曲が紛れ込んでいるような気がします。
そもそもチェルニーには古典美、音型美のようなものを感じます。ウェーバーとかフンメルとかにも同じ魅力を感じたりします。
kaz
kaz #- | URL | 2017/11/07 20:41 | edit
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