ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

ブライロフスキーの洗礼 

 

鍵っ子だったので、音楽好き(クラシック狂?)の医大生と時間を共にするようになった。親の仕事が終わるまで預けられていたみたいな感じだ。彼は僕がピアノを習っていること、習っているということが、そのまま音楽が好きということとイコールではないことも知っていたと思う。また、僕にはクラシック音楽の知識がないことも。

その医大生の部屋ではピアノではなく、声楽を主に聴いていたような気がする。ピアノを聴くにしても、いきなり往年系の演奏を聴いていたように(聴かされていた?)思う。クラシック初心者にショパン、しかもワルツというのは、彼なりに僕を配慮した選曲だったのだろう。聴かせてくれたのは、ブライロフスキーの演奏だった。

ショパンのワルツは、かつて教室で聴いたことがある。「素敵じゃないな」と、いい印象は持っていなかった。ブンチャッチャと単調にひたすら続く・・・みたいな?でもブライロフスキーの演奏は、生きていたというか?レコードなのに、それも昔のピアニストの演奏なのに、そこで弾いているような?息遣いまで感じるような?

この瞬間、何かが僕の中で弾けたのだと思う。「ああ、僕はピアノが、音楽が好きだ、弾けるようになりたい、このように弾けたらどんなに素敵だろう?自分は幸せだろう」と。心が弾けてしまったんだね。

今はブライロフスキーはあまり聴かない。どこか自分の趣味(?)とは異なるような?でもワルツを聴くと、当時の鮮烈なまでの瞬間が蘇ってくる。

この演奏との出逢いがなかったら・・・

音楽は好きだっただろうから、ディープで頭でっかちな(?)音楽愛好家、鑑賞者にはなっていたかもしれない。でもこの時の「僕も弾けるようになりたい」という感情を知らなかったら、今はピアノなど弾いていないはずだ。

このワルツ、ショックで鮮烈で、そして幸せだ・・・

kaz




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