ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

初めてのショパン 

 

昭和の多くの家庭には、本棚に百科事典や図鑑があった。我が家には百科事典はなかったが、世界文学全集のようなものはあった。このようなものって、ある意味、ステイタスの象徴だったのかな?エアコンとか電子レンジのような?

あとは、我が家には世界音楽全集のようなレコードセットもあった。鑑賞初級者(?)として小学生だった僕がよく聴いていたのは、チャイコフスキーの「悲愴」とかシベリウスの「フィンランディア」とか。ピアノを習っていたのだが、あまりピアノ曲は聴かなかった。

ショパンのピアノ曲に初めて出逢ったのは、通っていたピアノ教室。ショパンのワルツを弾いていた上級者(?)がいた。バイエルとかソナチネというレベルの生徒が、やはり多かったから、ショパンの響きはとても新鮮に感じた。でも、演奏そのものが素敵ではなかった。硬直したリズム、均等なるブンチャッチャ・・・的ショパンだったから。

世界音楽全集の中に「ピアノ名曲集」なるレコードも含まれていた。A面(若い人は分からないかも?)にいわゆる発表会名曲、B面にショパン名曲集が収められていたと記憶している。A面を担当していた(?)ピアニストは、たしかデ・ラローチャだった。B面のショパンは、アンネローゼ・シュミットというドイツのピアニストが演奏していて、バラードの1番も含まれていた。

小学生だった僕は、シュミット嬢の見事な演奏に感激し、ショパンの虜、ピアノの虜、そしてバラード1番の虜になり、バラードが、いつかは弾いてみたい憧れの曲となった・・・と書きたいところだが、そうはならなかった。

生意気にも、小学生だった僕の心にシュミット嬢の演奏は響かなかったのだ。ちょっと固いというか。当時の僕には比較するようなショパンの演奏もなかったから、ただただ「面白くないな、ショパンって・・・」と感じたのだ。

偶然にユーチューブで懐かしきシュミット嬢のショパンを見つけた。40年以上も昔に聴いた、あのショパン。

「懐かしい・・・」と感じる。当時は、あまり聴かなかったけれど、演奏の細部まで覚えていたのには、我ながら驚く。

やはり「固い」という印象は昔と同様に持ってしまう。刷り込みみたいなものかもしれない。

あの頃は、与えられたものが、すべてだと思っていたな・・・

kaz




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