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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

虎が子羊を演じる 

 

1995年のショパン・コンクール、この年は第1位なしという結果だった。第2位が二人。その一人がアレクセイ・スルタノフだった。同列2位という結果にスルタノフは不満で、たしか授賞式をボイコットしたと記憶している。

個人的には、ショパン・コンクールでのスルタノフの演奏は、あまり好きではない。この時にスルタノフのファンになった、彼のショパンが好き・・・という人も僕の周囲にはいて、「好きではない」と書くのは躊躇するところもある。書いてるが・・・

虎が子羊を演じた・・・という印象を持つ。ヘアスタイルがそう思わせるのか、子羊というイメージ。顔も丸くなったようで、6年前のクライバーン・コンクールの時よりも童顔になった感じ?たまたま太っていた時期だったのだろうが、意図的なものだったとしたら、相当強かではある。

「僕は本来は才気の塊のような演奏をするんだけど、こんなに正統的な純正ショパンも弾けちゃうんだ!」みたいな?でも虎は虎。羊の風貌から、やはりチラチラと虎の才気が見え隠れする。その微妙なところが微妙・・・または魅力・・・

他の上位入賞者の演奏と比較してみると、やはりスルタノフは別格のように思う。それは思う。大勢のコンテスタントたちの中に、何故か一人プロが混じっている・・・そんな印象。審査員も、まさかスルタノフを落とすわけにはいかなかっただろう。

でも、どこか気に入らない・・・みたいな雰囲気が審査員たちにはあったのだろうか?我々の価値観に挑戦・・・とでも思ったのだろうか?見え隠れするものが気に入らない・・・

本当のところは分からないが、結局はスルタノフは出場者の中の最高位ではあったけれど、1位ではなかった。これがその後もコンクールを受け続けた理由なのだろうか?権威への挑戦???

ホロヴィッツの演奏を好きではないという人はいる。どこかデフォルメされているようだと。ホロヴィッツ自身は、そのような風評は受け流したのではないだろうか?でも若きスルタノフは、見えない権威のようなものに挑戦してしまった・・・違うだろうか?

ショパン・コンクール後、チャイコフスキー、エリザベート王妃・・・とメジャーなコンクールに出場するが、どちらも、まさかの予選落ち。このあたりの時期は、やたら長髪にしたり、どこか定まっていない(?)ような印象も受ける。

そのまま悲劇の人として消えなかったのが、さすがスルタノフ。日本は特に彼のファンが多い国だったのではないだろうか?

冷静に(?)聴けば、これは、かなり才気を感じさせるショパン、やはりスルタノフが見え隠れするショパンなのかもしれない。

kaz




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