ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

キャンセル魔 

 

1970年代のチャイコフスキー・コンクール覇者、特にガヴリーロフとプレトニョフの演奏には驚いたものだ。特にガヴリーロフの演奏力。優勝した頃は、自分のピアニズムに合った曲を弾いていたように思う。超絶系の曲に定評があった。

プロコフィエフの8番、このフィナーレの演奏が凄い。このテンポ、技巧、エクスタシーすら感じる。聴いている側が肉体的な快感さえ感じてしまうような魅力。そのような意味ではリヒテルの演奏以上のように感じる。

「ピアノって、ここまで弾き切ることが可能なんだ」という驚きと爽快感!「そんなに弾けちゃって大丈夫?」と心配すらしてしまうほど弾けてしまう人もいるんだぁ・・・

割と超絶系の曲をリクエストされることが多かったんじゃないかな、と想像する。チャイコフスキーやラフマニノフのコンチェルトの要望は多くても、ガヴリーロフにショパンの2番とかモーツァルトのコンチェルトをリクエストする人は少なかったのではないかと。なんでも弾けてしまう人だから、レパートリーとしては膨大だったと思うが、いつも決まった曲しか弾けないという悩みもあったのではないかと想像する。

演奏してと頼まれるだけで凄いとも思うし、現実にはピアニストと名乗っている人でも、実態は「弾いてください」ではなく「弾かせてください」という人の方が圧倒的に多い世界なのだろうとも思う。そのような意味では、ガヴリーロフの行動は音楽界にショックを与えたのだろうと思う。

ドタキャン・・・

「そんな・・・チケットは完売ですし、王女様も聴きに・・・」

「弾きたくないんだ・・・」

度重なるキャンセル、ガヴリーロフは完全に干されてしまう。

この時、彼が失ったもの、契約、自宅、妻と子ども、そして財産・・・

ちょっとガヴリーロフを追いたくなった。

kaz




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