ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

演奏を聴く?演奏家を聴く? 

 

プロフェッションということを考えてみる。プロに求めるものは、やはり安定性だろうか?外科医が「今日の気分はとてもブルーだからオペもブルーに・・・」では困るわけです。「なんだかイライラする。注射も攻撃的になっちゃって・・・」というナースも困るわけです。

ピアニストの場合も同じだろう。安定した演奏が求められる。「あっ、この人、何かあったんだな」なんて聴いている人が感じてしまっては困るわけです。人間だから、そりゃあ、色々とあるだろうけれど、それを乗り越えるのがプロ。聴き手に感じさせてはいけない。

では、聴き手がピアニストのプライベートなことを知ってしまった場合、演奏に対する感想は左右されるだろうか?たとえば、そのピアニストが壮絶な人生を歩んだとか、有名になるまでに苦労を重ねたとか、闘病中であるとか、そのような情報は聴き手の印象に影響を与えるのだろうか?95歳のピアニスト、20歳のピアニスト、印象は変わるだろうか?演奏というものは年齢というものに左右されるのだろうか?一切されないのだろうか?

演奏そのものを聴く、演奏そのもので判断する、そうなのだろうが、聴き手も人間であるのならば、機械のように徹底するのも難しいのかもしれない。

この演奏、音そのものが訴えてくるというか?

マリラ・ジョナス。ポーランドのピアニスト。ナチス・ドイツへの協力を拒み、彼女自身が強制収容所行きとなる。ドイツ高官の手助けにより、収容所を脱出。クラクフからベルリンまで歩いて逃亡。ベルリンのブラジル大使館に保護される。そしてブラジルへ。その地で家族が惨殺されたのを知る。ピアノなど弾くことができなくなった彼女を支えたのがアルトゥール・ルービンシュタイン。彼の励ましにより、再びピアノを弾き始める。あまりにもそれまでの人生が壮絶だったからだろうか?ピアニストとしてこれから・・・という時に亡くなってしまう。享年48・・・

演奏家のプライベートライフというものは、聴き手の印象に影響を与えるものなのだろうか?そうだとしたら、それはクラシック音楽の演奏を聴くスタンスとしては邪道なのだろうか?

kaz




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