ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

闇の中のピアニスト 

 

この世には実力がありながら、知られていない演奏家というものは多いのかもしれない。ウラディーミル・バックというピアニストを知っているだろうか?

名前から分かるように、ソビエトのピアニスト。モスクワ音楽院でヤコブ・ザークに師事している。ソビエトからアメリカに渡り、その地で亡くなっている。ソビエト~西側諸国・・・という道を辿った演奏家は多いと思うが、なぜかこの人は有名にはならなかった。

どこか世渡りが上手ではなかったというか、自分というものを曲げなかったというか・・・

ソビエト時代、この人は何度も検挙されたり、投獄されたりしている。アメリカのスパイ容疑とかゲイ疑惑という理由だったらしい。そこで虐待を受け、鼻や頬の骨を折ったり、殴られて歯を折ったりしている。こうなると、生きていくのも困難だったのではないだろうかと思う。

ピアニストとしての活動も制限され、コンサートや練習どころではない日々を送るようになる。その頃、彼は白タクの運転手をしていたそうだ。闇でガソリンを手に入れるしかなかった。そんな生活が続く。

バックというピアニストはユダヤ人だったのだと思う。暗黒のソビエトを逃れ、イスラエルに移るから。イスラエルから自由の国、アメリカに渡る。

ここまで書いてきて、あるピアニストを連想した。同じヤコブ・ザークに師事したユーリ・エゴロフ。彼の場合はゲイということで、ソビエトでは暮らしにくかったのではないかと想像する。彼にとって、この世のパラダイスであったと思われるオランダに移住した。でも上手くいかないものだ。エイズで亡くなってしまうのだから。

ウラディーミル・バックについては、もう少し書いてみたい。ピアノブログを読むような人たちに知ってもらいたいと思う。一人でもいいから・・・

kaz




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コメント

 

この方は!

「あっ!この赤いピアノ!数日前に『スペイン奇想曲』の動画みつけてお気に入りにした人だ!」と思ったら、次の記事にスペイン奇想曲の動画が貼ってありましたね(*^_^*)

そんな不遇なピアニストだったとは知りませんでした…てっきり、日本ではあまり知られていないけれど人気があるんだろうなと動画を見ながら想像してました。

サン=サーンスのあの演奏、スゴイですね!!kazさんも弾かれたのでしょうか?

ふわふわ #DL0dExLA | URL | 2017/08/04 01:17 | edit

ふわふわさま

サン=サーンス、あの編曲で弾いてみたい・・・とは思いますが、弾いたことはないです。誰の編曲なんだろう?

ブログでは派手目な曲ばかり紹介しました。彼のブラームスとかスクリャービンとか、ちょっと聴くのが辛い。生涯と重なってしまって・・・

kaz #- | URL | 2017/08/04 19:41 | edit

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