ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

禁じられた音楽 

 

マックス・ラーベに関しては、日本ではそれほど知名度は高くはないと思うので、少し紹介してみたい。正式には「マックス・ラーベとパラスト・オーケストラ」となるのかな?独唱のマックス・ラーベと12人の器楽奏者たち。初めはピアノと歌・・・という形態だったらしいのだが、当時の楽譜を発掘し、研究しているうちに、当時のサウンドの再現ということにもこだわり、今のような形になったようだ。「パラスト」というのは、宮殿という意味で、1920年代~30年代のベルリンでは、バーや映画館などには「パラスト」という名称が多かったことからきている。

直立不動で、顔の表情というか、歌以外には感情を表に出さないような舞台姿が実に印象的だ。東海林太郎を彷彿とさせるような?これには理由があって、マックス・ラーベはこう言っている。「笑い話を話し手が笑いながら語ったらおかしいだろう?観客はしらけてしまうはずだ。僕はお客さんに楽しんでもらいたいんだ」

二つの大戦の谷間に咲いた、怪しい花・・・という印象の歌が多いが、これらの曲は、ナチスの台頭により、演奏が禁止されてしまった歴史があるようだ。娯楽の禁止というよりは、これらの曲の作詞者、作曲者の多くがユダヤ人であったのが理由らしい。彼の歌う歌の作者たちの多くは、空襲で瓦礫の下で亡くなったり、あるいは収容所で亡くなっているのだ。マックス・ラーベは、ステージでは必ず曲の作者をアナウンスしているそうだ。尊敬と追悼の意味で。

日本では知られていない・・・と書いたけれど、実は彼は来日公演を行っている。イッセー尾形という人が中心となって「この素晴らしい歌手とオーケストラを日本にも紹介したい」という、どちらかと言えば、聴衆サイドの力で来日が決まったのだそうだ。メジャーなクラシック系の音楽事務所ではなかったというのが、なんだか寂しいような、納得できるような・・・

kaz




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