ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

葡萄が目にしみる ピアノオフ会 

 

今日は山梨県の甲府でピアノオフ会があり、僕はスーパーあずさという特急列車に乗って甲府に行きました。東京は雨だったけれど、甲府は晴れていて暑いくらいでした。着いてから、待ち合わせた参加者と「ほうとう」を食べました。とても美味しかったです。それから会場に行って、皆でピアノを弾きました。とても楽しかったです。

どうしても「あったこと日記」が書けない。小学生の作文のようになってしまう。実際に上に書いた通りです。

「葡萄が目にしみる」という会の名前は僕が名付け親。甲府という街は林真理子の小説「葡萄が目にしみる」のイメージなので。

やはり参加者各々の演奏についての感想めいたことは書けない。〇子さんのショパンは~でした・・・みたいな文章。それが書けない。自分のことは少しは書けるかもしれない。

サークルの練習会など、2次会などで「どういう練習をされるんですか?」とか「どうしてそんなふうに弾けるんですか?」みたいな質問をされることがある。今までは「歌を聴くから」とか「声楽が好きだから」とか答えたりしていた。歌は聴いた方がいいと思う。それはいつも思っている。ただ、練習方法のようなもの、譜読みと同時に表現ツボを押さえて、そこは楽譜通りにまだ弾けなくても、決して「一応通して弾けてから」とはせず、最初から練習として狙う・・・みたいなことは、言葉で説明しても理解してくれる人はいなかった。

「まずワーッと弾いてしまう。困難なパッセージなどは、なんちゃって弾きでいいから、最初から表現ツボを狙って練習する」「え~、そんなの変・・・だって弾けてないんでしょ?」

僕もパッセージ練習はストイックに行う。日頃の練習では通し練習とかはしない。というより、通したらその日の練習が終わってしまう。早朝とか、夜中に練習するしかないので。「よし、今日は10分しかないから、このパッセージを練習しよう」というのが練習になる。ただパッセージも「ゆっくり」とか「ひたすら反復」ではなく、音を増やしていく練習方法。ドレミファソというパッセージだったら、ドレ、ドレミ、ドレミファ・・・のように増やしていく。増やし方には様々な応用があるけれど、これも言葉では説明しにくいところだ。

ただ、「一応音が弾けてから表現」とかはしない。譜読み段階から表現があるものだと思うから。ドとラ、ただ音を読んで鍵盤を押す・・・ではなく、ドとラの音程のドラマを表現する・・・・みたいな?上手く説明できないが。純粋パッセージ練習と、表現ツボ練習の同時進行みたいな感じだろうか?

まず譜読み・・・というより音拾いを機械的にして、一応「通せる」になってから表現・・・これが普通のやり方みたいで、すごく不思議だ。一応通せる・・・になるまで、曲と出逢った時の想いとか、弾いてみたいという動機、そして共有してみたいという願望、このようなものは譜読み中は先送りになってしまうわけだ。「そのようなことは楽譜が弾けてから」のように。

弾けてから・・・それはいつ?本番の2か月前と決まっているの?最初に音を出した瞬間、その曲を弾きたいと感じた瞬間、その曲に感動した瞬間から、かなり長い期間「譜読み中だから、まだ弾けてないし」状態が続く。いつのまにか、最初の動機が「ここがスムーズに弾けますように」とか「この部分をミスなく弾けるように」と変わっていってしまう危険性はないだろうか?人前での演奏というもの、つまり本番というものがある場合だと、その危険性はより大きくなるような気がする。

音楽・・・絶望して死にたくなるほど辛かった時、無条件で自分を包み込んでくれたものではなかっただろうか?またある時は、この世のものとは思えないほどの哀しさ、切なさを心に感じ、「ああ、演奏してみたい」とか「ああ、このような感情に私も触れてみたい」と心の奥底で感じたから、だから弾いているはずでは?「ミスなく・・・」ではないはずなのに、いつのまにかそこに向かってしまう。

今日は少人数だったし、宴席の場でもなかったから、つまりピアノという楽器があったから、自分の想い、つまり「ワーッと表現ツボを押さえつつ、なんちゃって弾き演奏」を実践してみた。これだけだと何のことだか不明だと思うが、言葉では説明できない。

タニア・リベルタの海の底に引きずり込まれるような歌唱を聴いている。

「まずは楽譜通り、正しい音程でメトロノームに合わせて歌いましょう」から始めて、「歌えるようになってきましたね、では表現をつけて歌ってみましょう」という道を通ってきた歌唱だろうか?そんなことを考えながらこの歌唱を聴いている。

やはり、やはり普通の「オフ会報告」のような文章は書けないんだな。

kaz




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コメント

 

kazさん、昨日はご一緒させていただきありがとうございました。

最初の1曲から最後のなんちゃって弾き講座?まで心臓バクバクの楽しい演奏ありがとうございます(^^)
コープランドは聴いても見ても楽しくて最高です!
やっぱり想いが溢れ出る演奏だなぁと思って聴かせていただきました。

kazさんが例えばツェルニーやハノンのリズム練習したりメトロノームの練習したりするのが想像は出来ないので(笑)
「わーっとツボを押さえてなんちゃって」弾く・・・と仰ってもすごく納得です。
ちっとも変なんて思わないですよ。
ただ普通はそういう風にやりたくても出来ないんだと思います。やり方がわからないというのか。
kazさんは天賦の才能があるんだと思いますよ。(って私に言われても…でしょうがけれど)

歌に例えるピアノの弾き方(練習の仕方)とてもわかりやすいですね(#^.^#)
なるほどそうだよね~と思いました!

あ、普通のオフ会報告は私の方で担当させていただきました(笑)

またぜひ、素敵な演奏お聞かせくださいませ(#^.^#)

ね~み♪ #- | URL | 2017/07/27 22:48 | edit

ね~みさま

こちらこそ楽しい時を過ごさせて頂きありがとうございました。

チェルニーやハノンのリズム練習などはしないけれど、普通にパッセージの練習などはストイックに行います。通す・・・ってあまりしないです。

「なんちゃって弾き練習」は、あの時説明した通りで、なんちゃって・・・から、きちんと・・・までは、やはり練習するかなぁ?

子どもの頃、まぁ、今もですが、いわゆる「正統ピアノ道」というものから挫折し、そこを通らなかったというのも独特な練習(?)を生み出した要因なのかもしれません。チェルニー30番、40番・・・みたいな道を通らなかった・・・

普通のオフ会報告、ね~みさまのブログも読ませて頂きました。

「ああ、このように書くのか~」と大いに刺激になりました。

また、よろしくお願い致します。

kaz #- | URL | 2017/07/28 11:16 | edit

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