ピアノが上手くなる方法
教師の影響というものは大きいだろうと思う。「まっ、プロでも受験生でもないのだから、楽しんで弾ければ・・・」とか「なんで弾けないのかしらねぇ?もっとさらって・・・」みたいな先生だと厳しいかもしれない。具体的なアドバイスをくれなかったりする先生では困る。
では、自分は自分を見限っていないだろうか?どこか「どうせ・・・」と自分で自分の限界を決めてしまっていることはないだろうか?
「音大を卒業したわけでもないし」「私が卒業した音大なんて一流難関音大でもないし」「大人から始めたから指なんて動かなくて当然なんだわ」「子どもの頃、真面目に練習してこなかったし」「電子ピアノで練習しているし」「まっ、もともと才能なんかある器じゃないし」「伸びるとか、上達なんて年齢でもないんだわ」
私は○○じゃないし、じゃないし、じゃないし・・・
CDでも他人の生演奏でも、その演奏、音楽を聴いて心が動いたのならば、いいなと感じたのならば、誰でもそこに行きつけるのではないだろうか?そのためには、いい教師、それと、いい意味での自己肯定が必要だ。「どうせ・・・」とか「・・・じゃないし」を捨てる。
どんなに、いい教師でも生徒が「どうせ・・・」みたいな頑ななものを持っていたら、教えにくいのではないかな?
ピアノに関する書物、奏法に関する書物を紐解く、それは上手くなりたいからだと思う。さらに自分の心に問いかけてみる。もしかして無意識に自分で自分のことを諦めていないだろうかと。一つでも「どうせ・・・」が潜んでいるのではないかと。もしあるのだったら、それを捨てていってみるのだ。時間はかかるかもしれないが。
感じたのだったら、実践できるのではないかな?誰でも、いつまでも成長できるのではないかな?
ある演奏を聴いて涙する、その感性にプロもアマチュアも、音大生も初級者もないのでは?
「もういくらなんでも80歳だし。成長とか、そんなこと・・・」
そうかな?この女性、80歳なのだそうだ。
人間は誰でも成長できる。できないと思うとできない。
kaz

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バッコフスキーのアリオーソ »
コメント
人間の可能性の素晴らしさ・・・
凄い!!この女性、凄いです。素晴らしい!!
年齢関係ないと言い続けてきましたが、
今の私、完全に負けてます。頑張ります!!(^^)
成長できるかどうかには、指導する人間の知識と、もうひとつ「哲学」というか、考え方は大事ですよね。音大を出たか出てないかで差別していては、最初から可能性を否定しています。
「人間は音大を出ていても出ていなくても成長できる」とか、「年齢がいくつになっても成長できる」という考え方は、ゼッタイに必要だと思います。
でも、生徒の側にも、受けとめようという姿勢や柔軟な考え方が必要ですよね。
先日の記事にもあった「良い生徒とは?」という話ですが、沢山練習する生徒が良い生徒なのではなく、レッスンに「耳を傾けてくれる」つまり、とりあえず信じてくれるということが多分一番大事で、僅差の二番目は、自分を信じてくれること。。あ、やはり、同点で、これも一番大事かな?
「指導に耳を傾ける」「自分を信じる」、車の両輪のように両方大事です。
今、それほど難しい曲を弾けなくても、毎日何時間も練習できなくても、指導をしっかり受け止めて、咀嚼して、飲み込もうという意識があれば、そして、「音大出てないし・・」とか言わずに、柔軟な考え方で進んで行ければ、気づいた時には、びっくりするほど上達しています。
といいつつ、私にもまだ先入観はあったと、
80歳のダンサーさんに反省しつつ頑張ります。
良い動画をありがとうございます。(^^)
Megumi #3/2tU3w2 | URL | 2017/07/15 19:40 | edit
Megumiさま
この動画は、たまたま目に飛び込んできたものです。80歳・・・もうただ凄いと思います。
自分を信じることって難しいですね。自分を分かるというか、そのあたり。どこかで自己肯定が必要だと思うのですが、周囲の反応が怖かったりもします。いわゆる「~と他人から思われる」みたいな?
オフ会などでピアノを弾く時、自分は何度「まだ練習できていなくて」とか「まだ弾けてないんだけど」と言ってきただろう?
予防線なのかもしれません。「練習してそれ?」などと思われたくないとか、本当はもっと弾けるんだけど・・・みたいな予防線?
昔。留学していた頃、友人にレポートを見てもらおうとしたことがあります。「まだ完全にできてはいないんだけど」みたいなことを僕は日本式に(?)ごく軽い気持ちで言ったのですが、相手のアメリカ人は「じゃあ、できたと思ってから見せてよ」と。
自分は成長できる、こう思うのは意外と難しいのは、このあたりも関係しているかもしれません。
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