ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

Withというレッスン 

 

昭和のピアノ教室、先生って今よりも怖い先生、厳しい先生が多かったような?おそらく昭和時代の音大の先生方って非常に怖かったのではないかと想像する。学生たちが卒業し、今度は「先生」になった時、そのような風習(?)を無意識に受け継いでいたのかもしれない。子どもの頃の経験って大人になっても影響を受けているのではないか、そう思うことがある。ピアノを再開して再びレッスンを受けるという時、なかなか決心がつかなかったのは、トラウマ・・・まではいかなくても、子ども時代にピアノの先生から受けた心の傷のようなものを感じていたからだと思う。「自分を否定されるのではないか?」「劣等感を植え付けられてしまうのではないか?」「また怒鳴られるのではないか?」等々・・・

時代は変わった。今はピアノのレッスンで怒鳴られるとか、叩かれるとか、あまりないんじゃないかな?「パワハラ」とか?でも接待レッスンのようなもの、これも極端なのではないかなと思う。

先生と生徒とのいい関係、これを考えてみたいと思う。いつもと逆の発想をしてみたい。「いいピアノ教師とは?」ではなくピアノ教師からみた「いい生徒とは?」という観点で考えてみたい。いい生徒とは?

「そりゃあ、沢山練習してきてくれる生徒でしょ?」なんとなくそう思ってしまうのだが、先生の立場からしたら、そんなこともないのでは?いいピアノ教師ほどそうは思っていないのでは?

「あと〇日でレッスン。ヤバい・・・」よくブログなどで目にする文章だ。何がヤバいのか?先生から暴力を受けるということはもうないだろうと思う。「うっ、このままでは引っ叩かれる」なんて理由でヤバいと感じるのではないだろう。子ども時代のピアノレッスンを無意識に引きずっている・・・ということは意外とあるのかもしれない。理由もなくヤバい、マズイとか感じてしまう。身体反応、無意識反応というか?

こんなレベルでは先生に申し訳ないという気持ち、これはあるだろうと思う。「カスタマーは私。顧客は私。お金を払っているんだもの」とは割り切れない、開き直れないのが生徒というものだ。ピアノのレッスンってそういうものではないし。

○○先生に師事、英語ではこのような時、二つの言葉を使う。「Under」と「With」という言葉。英語としてのニュアンスとしては差はないらしい。「どちらも使うわね。どっちも同じ意味ね」みたいに。でも日本語感覚英語としては「With」つまり「一緒に」という感覚は非常に新鮮だ。このWithという感覚が生徒には、もちろん教師にもだが必要なのではないか?生徒として日頃の練習時、そしてレッスンに通う時、どこかにこのWithというものを抱えていると何かが変わってくるのでは?

ヤバい・・・と表面上の体裁を整えようとしてしまう。それは「これでは先生に申し訳ない、何も先週から変わってないし」みたいな気持ち、これは昭和の残り香のようなものの他に、体裁を整える、つまり表面的につっかえないで、間違えないでということに集中するほうが、自分の音を聴きながら、なぜ自分の内側にある理想の音表現と実際では異なってしまうのだろう・・・ということを考えながら練習するよりは、ずっとずっと簡単だからなのでは?なのでとりあえずそこに突進してしまう。

先生からすると、変に体裁を整えて練習されてきてしまうと、固まってしまったりとか、かえって良くないと思うのではないか?いい先生ほどWithなのだから、そのままレッスンに来てくれればいいのに、レッスンで一緒に私とやるほうがいいのに・・・なんて考えるのではないだろうか?

レッスンって先生からダメ出しを頂くところ・・・と、どこかで思っていないだろうか?直されるところとか。違うのではないかな?発想転換。それは「With」というもの。生徒と先生が一緒に・・・みたいな?

先生と生徒のいい関係、Withの成り立つレッスン、そこには条件がある、それは生徒が先生の「音」に憧れているということ。一緒に・・・なんだけれど、先生は「ついていらっしゃい」的に一歩先に進んでいる必要がある。生徒が先生の演奏、音、弾き方に憧れる必要がある。そのためには先生も実際に弾けなくてはいけないように思う。レッスンで生徒の曲を全部模範的に演奏する必要はない。一瞬でいいのだ。「あっ、全然違う・・・」

そして先生には処方箋を出してほしいと思う。「そこ、なんだが歌えていないわねぇ・・・」という診断だけではなく、何故にそうなってしまっているかの具体的な処方が欲しい。「そこはね、こうしてみたら?」のような処方箋。

薬と異なり即効性には欠けるかもしれない。生徒は処方箋をもらっても、家でまた悩むのだ。そんなものだ。でも処方箋は必要だと思う。

処方箋を信頼できるような関係、先生の音、演奏・・・・

テキサスのアントン先生、個人的にこの先生の演奏、好きだなぁ・・・と思う。歌い方のツボが一緒というか?Withなのだから、体裁を整えず、飛び込んでみる。先生は処方箋を出してくれるだろう。

kaz




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