ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

アナログ世代の楽しみ 

 

アナログレコードがひそかなブームであるらしいことは、なんとなく感じる。僕がたまに中古CDを物色する店、ディスクユニオンという店がある。オヤジの巣窟(?)みたいな感じの店で、圧倒的に男性の客が多い。まぁ、僕もその中のオヤジなのだと思う。最近気づいていたのだが、アナログレコードの売り場面積が昔と比較して広がってきているような?ディスクユニオン、東京では(クラシックオヤジには?)有名な店だと思う。吉祥寺店はそうでもないが、新宿店や御茶ノ水店は半分の面積がアナログコーナーのような印象だ。

アナログレコード、つまりLPだね。当たり前だがCDプレーヤーでは再生できない。僕はレコードプレーヤーを持っている。アナログ愛好者は、アナログ独自の音質というものに惹かれるみたいだ。僕はそこまでではなく、懐かしさからレコードを聴く。

叔父は昔、流しだったので、沢山のレコードを持っていた。幼児の頃からそのレコードを聴いて育ったのだが、叔父が亡くなった後、回りまわってそのレコードが遺品として僕の所へ来た。それらのレコード、最初は保管しているだけだったが、なんとなく聴いてみたいと思ったのだ。圧倒的にフランク永井のレコードが多かったように思う。つまり歌謡曲のレコード。フランク永井の、いくつかのヒット曲は僕も知っていた。言葉を変えると、フランク永井という歌手に関しては、いくつかのヒット曲だけの印象しか持っていなかった。歌が上手い人とは思っていたけれど。

そのフランク永井のライヴのコンサートのレコード、おそらくこれは一般にCDとしては流通していないと思うが、そのコンサートのレコードでのフランク永井が素晴らしかったのだ。トークも含め、「この人は歌に賭けていたんだ」みたいな鮮烈な印象を僕に与えた。その他に、このような印象を与えたのが、アイドル歌手だった天地真理。彼女のヒット曲は僕のような年代には非常に懐かしい。「恋する夏の日」とか「ひとりじゃないの」なんて、歌える人、僕の世代ではまだ多いかもしれない。彼女の場合もコンサートのライヴのレコードが素晴らしかったのだ。「えっ?これがあの天地真理?」みたいな?自分のヒット曲も歌っているのだが、ほぼ渋めのフォークばかり収録されていた。それが実に素晴らしかったのだ。もしかしたら、彼女の領分は、ほんわか歌謡曲ではなく、フォークだったのかもしれない。あまりにアイドルとして売れすぎてしまったための悲劇、そのレコードから受けた印象だ。

やはり僕は、いわゆる「クラシック音楽」が好きなので、ディスクユニオンの「クラシック館」に通う。ここで思うのだ。まだまだクラシックファンは健在なのだなと。駅ビルなどに入っている普通のCDショップ、クラシックのコーナーなど無残なものだ。店によってはクラシックのCDなど売っていないこともある。「ああ、クラシック離れ・・・」などと思う。でもディスクユニオンのクラシック館のような店も健在なのだ。クラシックファンはいるのだ。でも非常に残念なことに、僕を含めて昔を懐かしむようなファンが多いんじゃないかな?まぁ、中古CDを物色するような人はそのような人が多いのだろうが・・・

クラシック館、もちろん往年の演奏家、フランチェスカッティやルービンシュタインのレコードも売っている。いわゆる「音質」みたいなものに拘りをそれほど持たない僕は、それらの往年組の演奏はCDでも堪能することができる。僕なりのクラシックの掘り出し物としては、有名な演奏家、CDもバンバン(?)出しているような日本の演奏家の若い頃のレコード。

中村紘子のデビュー盤なのではないだろうか?録音は1968年。このリストのレコードに収録されている曲の何曲かは彼女は後年に再録していて、その演奏はCDでも聴くことができる。再録であるCDの演奏の方が演奏家の特質を表出しているのだろうと思う。演奏家は成長するものだから。1968年の中村紘子の「ため息」を聴く。なんというか、非常にフレッシュな印象。正直驚いてしまったほどだ。再録の(CDの)「ため息」は、「ああ、中村紘子さんですね」と納得してしまうような演奏。多くの人が「中村紘子というピアニストの演奏」という情報から想像できるような要素がある。ファンはそこがいいのだろうし、そうでない人は、そのあたりが気になる・・・そんな部分。その人なりの歌い口というのだろうか・・・

若い演奏、おそらくその部分が、まだ確立されていない頃の演奏なのだろう。少なくとも僕はそう感じた。このような発見、非常に楽しい。

kaz




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