ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

2050年のピアノライフ 

 

まだまだピアノ教育界は、子どもとか音大生とか、そのあたりに焦点を当てているみたいだけれど、そろそろ主役は40~60代の大人のピアノ組に移ってもいい頃だ。かつての昭和ピアノ教室の申し子ピアノ世代へ。数としては多いと思う。ピアノサークルのメンバーなんて、人数もパワーも演奏力も(?)若者などを圧倒しているのではないか?

この世代は知っている。ピアノって趣味と専門なんてものには分けられないということを。「まぁ、趣味がピアノ?優雅で楽しそうね」「趣味ですね?では楽しく・・・」「クラシックを無理して弾かなくても童謡とか歌謡曲をお弾きになれば・・・」違うんだなぁ・・・と思う。専門?そうでもない。いまさら音大とか、そんな感じではない。我々の年代ぐらいになると、「音大がそれほどいいところなら、なぜ定員割れしているの?」みたいに斜に構えてみたりもする。

ガミガミと「練習が足りな~い!全然弾けてないっ!」みたいなレッスンもイヤだし、「まぁ、それなりにお上手・・・いいんじゃないかしら?それぐらいで」みたいなレッスンもイヤなのだ。多くの人は心の中では気づいているんじゃないかな?自分がかつて受けた音楽的感動、そのサウンド、「ああ、なんて素晴らしい」と感じたものを、自分なりに追いたい、できれば再現したい、切なくなるほどの願望とでもいうのだろうか?「こんな世界はピアニストさんだけのもの」ではなく、心の中で「ああ、私も・・・」と願っている。そりゃあ、現実は厳しい。でも、でもやめられないの・・・みたいな?

そんな昭和ピアノ教室世代、2050年には、70~90歳ぐらいになっているはずだ。「私も衰えたもんね。これでも昔は情熱だけはあったのよ」こうなっているだろうか?なっていないと思うな。ピアノ愛はますます強くなり、美しいものへの憧れはますます強くなっているのでは?

2050年、熟年、あるいは高齢者がピアノ界を支えているのでは?そう、それは我々の世代。今はまだ発表会辞退の理由として「子どもばかりの中で孤独に弾きたくない、恥ずかしい」みたいなものがあると思うが、2050年には逆になっている。子どもたちが「人生の先輩たちの中で若輩者が弾くなんて・・・」みたいな?

電車の中吊り広告などを見てみよう。女性誌の広告、若者対象ばかり。「このアイテムで可愛く。男の子の心をギュッとつかんじゃおう」のようなものが多い。テレビのCMなどもそうかな?熟年対象のものは、生命保険とか介護付きマンションとか霊園・・・とか。そうではなく、これからの世の中は熟年中心のマチュアな世界に変わっていくのだ。それはピアノ界から、つまり我々昭和ピアノ教室世代が発信していくのだ。変えていく。

ちょっと妄想してみようと思う。銀座ヤマハ店楽譜売り場、今は子ども用教材コーナーが充実している。「ミッキーと一緒にバイエル」のようなイラスト満載の教本たち。2050年には高齢者用、熟年用の教材が子ども用を圧している。それも「ピアノで弾く昭和歌謡」みたいなものではなく、正統派クラシック。我々はモーツァルトもショパンも弾いてきたのだから。舞台経験としては平均的ピアノ教師よりも場数を踏んできたのだもの。高齢者用楽譜、それは拡大版。細かな楽譜、見えないのよ~。なのでわざわざ拡大コピーをしなくてもいいように、それようの楽譜が出版されている。「拡大版パデレフスキ版ショパンのバラード」とか「拡大版バッハ、ヘンレ版」とか。全音ピアノピースなども高齢者仕様になっている。

ピティナのステップ、これも子どもではなく、あるいは音大、音高受験リハ目的ではなく、「アダルトステップ」が中心になっていく。70歳以上が出場資格あり。そこで我々は香り高いショパンやラフマニノフを奏でる。

ピアノサークルは益々熟年、高齢世代が中心となって盛り上げている。もう音楽雑誌も音楽業界も、この世代を無視していては生き残っていけない。音大も大学生の専門レッスンみたいなところが中心ではなく、我々の世代を対象としたセミナーのようなものが中心になっていき、熟年音楽コミュニティの中心となっていく。

コンクールは衰退しているのではないかな?我々は達者で立派でバリバリ・・・みたいな演奏には辟易しているから。もっと「ああ、そうなのよ~このように歌って心に触れて欲しかったのよ~」みたいなピアニストに需要が集まっていく。

今、介護の世界で普通にあるもの、訪問介護とか宅配食事サービスとかデイサービスとか。このような産業にピアノも参加しているはずだ。訪問ピアノレッスン、訪問ピアノ演奏会。まぁ、今も出張レッスンというものはあるけれど、対象は子どもの自宅ではなく、特別養護老人ホームなども含まれてくる。この時代に訪問演奏に対して「慰問」などという言葉を使用していては生き残ってはいけない。

ピアノ教室の生徒募集の対象も子どもではなく、熟年世代が中心。「子どもに興味を持たせて」みたいな教室宣伝をブログで・・・という時代は去り、もっと積極的に高齢者施設やコミュニティに働きかけるのが当たり前な時代になっている。

・・・と妄想してみた。

kaz




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