ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

HSPという人生 

 

現在住んでいる地域から考える範囲で、ストリート・ミュージシャンと遭遇できる場所は、新宿駅周辺、あるいは井之頭公園あたりになるだろうか?流行りの歌っぽいパフォーマンスが多い。若者の絶叫系みたいな?そのようなパフォーマンスだと素通りしてしまうことが多いが、まれにアコースティック系のパフォーマンスがあったりすると、思わず立ち止まって聴き入ってしまったりもする。ギターとかハーモニカの演奏とか。

僕も流行り系というか、ロックまがいというか、そのような路上ライブは素通りしてしまうことが多いので、全く人様のことは言えないのだが、「なぜ皆聴かないで素通りしてしまうのだろう?」などと思うパフォーマンスもある。「なぜこの演奏に立ち止まらないのだろう?」みたいな。むろん、「いいな」と思ってもミュージシャンに激励の言葉を投げかけることはなく、せいぜいコインを箱や帽子に入れたりする程度なのだが・・・

ある動画がある。アコーディオンの演奏だ。建物の中で演奏しているので厳密には「ストリート」ではないが、僕だったらこの演奏に対して、思わず立ち止まり聴いてしまっただろうと思う。でも動画に登場する人たちは、アコーディオンの演奏に対して素通り、無関心なのだ。あたかも演奏が存在していないかのように。これは僕にとっては、ある意味ショックな映像ではある。

クラシック音楽って堅苦しい・・・多くの人がそう感じているらしい。日頃からクラシック音楽を日常的に親しむ人の割合は3パーセント程度とも言われる。その要因として、僕は今まで演奏にあると思っていた。下手ではないし、表面的に整ってはいるものの、ツラツラ、サラサラと過ぎてしまう演奏がなんと多いことかと。聴き手は何かしらを感じたいのだ。演奏者の出来栄えとか、練習成果の到達度のようなものを聴きたいわけでもないのだ。なんでもいい、何かを感じさせてください・・・と。そうならないのは、演奏に責任があるのだと思っていた。

知識があれば、より入りやすい音楽というものもあろうが、そのようなことよりも、感受性というのだろうか、そのようなものが音楽を受ける、聴く時にはより重要なのだとは思っていた。さらに感じ方は聴き手側の主観的要素というものもあるだろうと。ホロヴィッツが好きという人もいるだろうし、ホロヴィッツは嫌いだという人もいるだろう。でも、そのようなこと以前に「何も感じない」という演奏が多い。それは演奏に要因があるのだと。聴き手ではなく。上手だと言えば上手なのだろうが、何も感じない演奏・・・

聴き手も色々・・・このような考えは今まで持ったことはなかった。むろん、知識という観点から考えると、ないよりはあった方が、よりクラシック音楽に入りやすいということは感じていたけれど、すべての人が瞬間的に「なんだか分からないけれど、いいね」みたいな感性は持っているのだと・・・

HSPという概念があるらしい。最近の心理学での概念。HSPとは、ハイリー・センシティヴ・パーソンの略。つまり感じやすい人、感じすぎてしまう人・・・という意味になるだろうか?全人口の20パーセント、つまり5人に1人はそうなのだとされている。

芸術に対しての感性ということだけではなく、日常生活においても感性が発揮されすぎてしまうらしい。これに関しては、今までの人生を振り返ってみても思い当たることは多い。子どもの頃から感じていた。なぜ皆屈託なく他人や社会に馴染めるのだろう・・・と。ある感性のようなものが自然と働き、傷つきたくないと自分をプロテクトする心理が働く。その結果、引っ込み思案というのだろうか、消極的になってきた人生だったように思う。よく言われた。「あなたは男の子でしょ?なんで〇君のようにできないの?」みたいな?なのでピアノに逃げ込んだのだ。楽譜は読めなかったので、いわゆる上達・・・はしなかったように思うが、ピアノに一人空想、逃避の世界に走った。音楽を聴くことに関しても、泣き出してしまったり、演奏会の後は涙が溢れ、電車に乗れず、しばらく歩いた記憶もある。我ながら、自分は普通ではないのでは・・・などと思った。

これってHSPなのでは???

今でも、ある種の演奏、音楽に対して感じすぎてしまうというか、泣き出してしまうことは多い。さすがに演奏会場では自分を抑えるし、街を歩いていて「夕焼けが心に触れてくる」と道端で倒れ込んで泣いてしまうということはない。でも心の中が「ハラハラ」としてしまうことは多い。程度の差はあれ、すべての人がそうなのだと思っていたところはある。

でも、この動画を観て、もしかしたら、全人口の80パーセントの人は、すべてに屈託なく幸せで、あら~音楽?程度の入り方しかしないのではないか?それはHSPではないから?などという可能性も考えたりしている。

ピアノを弾いてみたい、大人になってから大変だろうけど、どうしてもピアノをまた弾いてみたい・・・このような人って通常の人(?)よりもHSP濃度(?)は高いのではないだろうか?大雑把、かつ大胆な表現をすれば、ピアノとか演奏、音楽が人生の生きがいになっている、大変だけれど、疲れて練習もできないけれど、人前での演奏は死にそうになるけれど(?)、でもピアノは好き。理由は分からないけれど、ピアノが好き。もしかしたら、HSPという概念が当てはまるのかもしれない。ピアノを弾く人すべてがそうだとは言わないが、確率は高いかもしれないとは考えたりする。

kaz




にほんブログ村


ピアノランキング

スポンサーサイト

category: 未分類

tb: --   cm: 0

△top

コメント

 

△top

コメントの投稿

 

Secret

△top