ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

慰問はいらない 

 

今でも「慰問」という言葉を使う人がいる。ピアノ教室の取り組みの一つとして、発表会以外でも教室の外で活動を行うことがある。例えば、高齢者施設などで演奏したりとか。素晴らしいことだと思うが、先生が「先日は生徒たちと老人ホームで慰問コンサートを行いました」などと自身のブログに書いていたりする。僕が福祉側の人間だから感じるのかもしれないが、「慰問」という言葉のニュアンスから、「可哀想な人たちを慰める」みたいなものを感じたりもする。たかが言葉の使い方の問題なのかもしれないが、やはり気になる。

福祉関係者で今時「慰問」という言葉を使う人なんていないのではないだろうか?認知症の高齢者は可哀想・・・なんて思う福祉関係者なんていないだろうと思う。そう感じたら仕事が難しくなると思う。同じ人間なのだから・・・対等なのだから、基本部分でそう思えないと。排泄の世話を人様に託す、一度は自身の尊厳を崩壊させたはずだ。それでも「人間らしく生きていきたい」と思うから生きている。僕にはそのような強さはない。なので尊敬できる部分だ。可哀想・・・と感じたことはない。

いい歳してはしたない・・・日本はどうも若者優先社会というか、そんな気がする。歳を重ねるほど、輝かしい人生になるというイメージがもう少し社会として欲しい気がする。70歳の女性が「まぁ、あの青年素敵ね。私のタイプだわ」と言ったら「いい歳してはしたない」的なニュアンスの言葉が返ってきたリするかもしれない。

50歳までの人生なんて、迷って、失敗して、後悔して、突っ走った人生で、やっとこれから一歩を踏み出すという段階。人生への準備期間なのだ。

ランドルフ・ホカンソンという米国西海岸では割と知られたピアニストがいる。この人が、いわゆる「高齢者施設」で演奏している。慰問・・・ではない。入居者が可哀想だからではなく、入居者と音楽を共有するため。ホカンソン氏自身が高齢者なのだ。

氏の100歳を記念しての演奏会。おそらく、入居している多くの方々よりも、氏は年上なのではないだろうか?100歳なのだから。

「若い!」

若いというよりは、これが普通・・・という社会に日本もなっていくといい。

kaz




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