ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

タッチ前の瞬間準備 

 

指を上げて振り下ろす場合、それこそ重力の法則で鍵盤に指先が「当たる」という感じになるので、ニュアンスが乏しくなる。この場合、聴いている方は「基音の連続ばかりを聴かされている」と感じる。これがバタバタしているな・・・と感じる一因だろうとも思う。このような演奏は、拙い場合は「ただ音符を並べている」のように感じるのかもしれないし、練習を重ね、それなりに弾けるようになった場合でも、なんというか、「ご説明演奏」のように聴こえてきたりもする。「ここは第二主題なんですよ~」みたいな?形式を外側から攻めている演奏というのだろうか?演奏者自身はどこへ?このような曲なんですと説明されているような?あなた自身は・・・みたいな?

腕というか、身体をマックス利用のような演奏は、音そのものの立ちあがりというか、テンションに欠けてくるようにも思う。演奏、サウンドが「面」すぎるというか?心地よく流れていく・・・みたいなところは、指弾きにはない魅力だが、聴いている側のテンションを奪うまではいかないというか?どこかラウンジで鳴っている癒しムード系。やはり、やはり「面」だけではない集中された「点」みたいな瞬間も欲しいような?この部分は言葉では説明するのが非常に難しいところだ。

バーブラ・ストライサンドが同じ曲を歌っている。実際のミュージカルの舞台で、少女がバーブラのようなアダルトな魅力満載で歌うのは都合が悪いだろうが、バーブラの歌声にはあるものが存在している。それは準備・・・であるように思う。ピアノだと、弾く前に鍵盤に指を置いておく・・・のようなことが徹底されている。

この曲に限らずだが、バーブラの歌い方の特色の一つとして、考え抜かれ、準備をしてから発音、発声している・・・ということがある。発音のニュアンスもそうだし、楽譜が4度、5度という音程を成していれば、それをただ流して歌ってしまうのではなく、それに対しての意識があり、その意識を歌声(音表情)として聴き手に伝えられている。

ド~ラという音程の場合、ラの音にパコン(?)と行ってしまうのではなく、入念な準備がある。考え抜かれているはずだが、いかにもその場で思いつきました的な自然さがある。同じ音が連続する場合の言葉(単語)のニュアンスなど、卒倒ものだ。

ピアノの場合も、このような「点」的なテンションが欲しくなるのだ。紫色の煙草の煙の奥から邪魔にならないようにアンニュイでジャジーな歌声が聴こえてくる、お酒にピッタリだわ・・・ではなく、音表情として決然たる意思、テンションが含まれていて欲しい。ピアノ演奏でも、これが欲しいのだ。かといって基音ばかりバタバタ聴こえてきても困るのだ。このあたりの悩ましさ・・・

kaz




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