ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

日頃からの感情練習、表現練習 

 

日々の練習、結構辛いと感じている人は多そうだ。人前でピアノを弾く機会を持っている人は、その場で自分を責める。「ああ、どうして失敗してしまうんだろう?」とか思う。そのような機会を持っていない人でもピアノのレッスンというものは定期的に受けていることが多いので、「また練習できませんでした」とか「ああ、なんで弾けないんだろう?」とか思ったりする。基本的にピアノって自分否定・・・とまではいかなくても、なんとなく「できないところ」を感じてしまう機会は多いそうだ。考えてみればそれも当たり前なのだ。上達していきたいとは誰でも願う。そこには過去よりも前進している自分というものが根底にある。日々の練習って、なかなか「私も素晴らしいところはある」のようには思いにくい状況ではある。

譜読みをして、弾けない箇所を練習して、合格(?)したら、新たな課題や曲をもらう、そしてまた譜読みをして・・・そして心の中でいつも思う「弾けないわ」「なんとかしなくちゃ」みたいな自分・・・

楽しい練習というものはないのだろうか?練習そのものは「ワッ♡ キャッ♡」というものではないにしても、もうちょっと「できない自分」よりも「音楽が好き、それだけは誰にも負けないの」みたいな心情に浸れる練習。

ピアノ弾き、あまりオペラというものを聴かないようだ。これは非常に残念なことのように思う。まぁ、好きでもなければ無理に聴く必要はないのかもしれないし、ピアノ曲だけでも膨大な数があるので、それだけでいいのかもしれないが、でも「私、別に歌うわけじゃないから」というのも寂しい気もする。感情の露出・・・この部分でオペラはピアノ練習にも役立つのではないだろうか?

弾けるように、はずさないように、このような練習だけではなく、つまり音を弾けるようにするという練習だけではなく、感情表出という練習をしてみる。イタリア人のように(?)ドワーッと感情を投げ出す練習。日常生活の中で道に倒れ込んで号泣してしまうような状況って普通の日本人にはあまりないはずだ。でもそのような感情表現が音楽の演奏に、時には求められるとしたら?そのような練習をしてみる。まずはオペラ的表現というか、「マンマ・ミーア!!!」的な感情露出に日頃の練習で慣れておく。本番でだけ「歌いましょう」とか「表現しましょう」と思っても難しい。日頃から練習しておくのだ。

その第一歩としてオペラに親しむ。CDとかDVDとか、ユーチューブでもいいのでは?観劇は高いかもしれないし。

マスカーニのオペラに「カヴァレリア・ルスティカーナ」という有名なオペラがある。このオペラの間奏曲が非常にイタリア~ンな感じなのだ。実際の上演では幕間にオーケストラだけで演奏されるのだが(間奏曲なので)、このカヴァレリアの間奏曲は、ある映画のラストシーンにピッタリと寄り添うのだ。「ゴッドファーザー Ⅲ」という映画。カヴァレリアもゴッドファーザーも舞台はシチリア島。映画では実際にオペラのカヴァレリアが伏線として使用されていたりする。コルレオーネの息子がオペラ歌手としてデビュー。そのオペラ(カヴァレリア)の観劇後にマイケルは暗殺されそうになる。弾丸はマイケルからそれ、最愛の娘に。泣き叫ぶマイケル、周囲の人々、このラストシーンがカヴァレリアの間奏曲にピッタリだし、実際にこの曲が映画でも使用されている。ロケはシチリア島のマッシモ劇場。この劇場は実際にオペラを上演する劇場でもある。

このラストシーンに浸ってみる、オペラ的な音楽の盛り上がりに自分の気持ちを乗せてみる。つまり、「ウワーッ」と盛り上がりながらオペラに浸ってみるのだ。泣き叫ぶとか、両手を天に突き出すとか、あまりしないでしょ?なのであえて、オペラで体験してみる。

このシーン・・・この音楽・・・

余談だが、「ゴッドファーザー」はシチリア島マフィアの物語。マフィアという言葉がオペラからきているという説がある。ヴェルディの「シチリア島の夕べの祈り」というオペラだ。このオペラは実際の史実をもとにしている。1282年、シチリア島で実際に起こったイタリア人の一斉蜂起。このオペラの第1幕のタイトルが Morte Alla Francia Italia Anela(フランス人の死をイタリア人は熱望する)で、それぞれの頭文字をとると、「MAFIA」となる。マフィアはオペラから生まれた・・・なんとなく本当のような気もしてくる。

人々がマッシモ劇場で泣き叫ぶシーン、マイケル・コルレオーネが自宅の庭でコロッと亡くなってしまうシーン、壮絶なる人生に似つかわしくないような死に方なのか、壮絶であったからこそ、あのような死に方をするのか・・・

このシーンにはニーノ・ロータの有名なテーマではなく、マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」が相応しいように思う。聴いて浸ってみる・・・それも練習・・・かもしれない。

kaz




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