ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

音霊 

 

「どうせ私なんか・・・」こう思って生活していると、神様(いるのか?)は、「ああ、この人は、どうせ・・・と思って生きるのが好きなんだな」と判断し、そのような状況をさらに与えてくれるのだそうだ。思うだけではなく、それを言葉にして書いたり言ったりすると、さらに強いエネルギーとして、その人を支配してしまうらしい。言霊・・・

音が入ってくる瞬間がある。生活していて、他の人たちは素通りしてしまっているけれど、自分には入ってくる瞬間。音霊が入ってくる瞬間。「ああ、なんていい曲なんだろう」とか「素敵な演奏・・・」と心が立ち止まる瞬間。

ピアノを弾いている、或いは、ピアノでその曲を弾こうと思った動機のようなもの、、それに直結するようなものだ。音霊が入ってきたのだ。音の高低の連なり、音の重なりの変化・・・そのような音霊が心を立ち止まらせたのだ。

「ああ・・・」というこの瞬間を大事にしたい。ピアノ歴などは、人それぞれ。大人になって始めた人だっているし、専門機関を卒業した人だっているだろう。厳しい訓練というものを重ねてきた人だっているだろう。でも音霊は各自のピアノ歴、音楽歴に関係なく入ってくる。気づくか、気づかないか・・・

ピアノの練習って、非常に日常性のあるものだから、ついつい、なんとなく練習してしまう。音符を音にしていく、弾けない・・・という箇所を弾けるようにしていく。その繰り返しになってしまう。そこに音霊という考えを入れてみる。心に音霊が止まる、感じるということは学歴などには関係ないことなのだ。「なぜ私はこの曲を弾きたいと思ったのだろう?」

「次の練習会、この曲なんかいいかもね・・・」以上の動機が必ずあるはずなのだ。心を奪われた箇所、音霊が入ってきた箇所があるはずなのだ。

一応弾けるようになってから・・・ではなく、曲に入る瞬間から必要なこと、自分が魅せられたという瞬間を、片手でゆっくりでいいから、再現してみるのだ。間違えてもいいのだ。自分で「ああ・・・これこれ、これなのよ」という音霊を再現してみる。譜読みの瞬間から・・・

印刷された音符を、ただアウトプットしようとするのではなく、心にインプットされた瞬間、その箇所を逃さない、「ああ・・・この曲・・・」とインプットされた音の魂、もしかしたら、○○音大卒業、○○音楽院留学、○○コンクール入賞、CDも〇枚発売中・・・という人よりも、あなたは音霊を感じたのかもしれない。弾けるようになってから・・・ではなく、音の魂を感じたというところを忘れないことが弾けるということになっていくのかもしれない。

あなたが音に立ち止まった瞬間・・・

kaz




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category: ピアノ雑感

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コメント

 

kazさん、先日は素晴らしい演奏ありがとうございます。

音霊…

良い言葉だなと思いました。
kazさんの演奏には一音一音音霊がありますね。

こちらの記事を読んで本当に弾きたい曲があった事思い出しました。
ピアノを再開する前に聞いて世の中にこんな曲があったんだ
と、心を奪われた曲です。

音霊を感じた曲を弾こう、そう思いました。

ありがとうございます。

グルックのメロディー、心が洗われるような演奏ですね。

ね~み♪ #- | URL | 2017/02/28 18:42 | edit

ねーみさま

人前での演奏、その出来栄え、練習に成果、失敗したらどうしよう、失敗してしまった・・・

それらのこと全部の前に、心惹かれたものに触れてみる、それが入ってきたとき、小林秀雄の言ったように、表現や心は自然と滲み出てくるのかもしれません。滲み出てきたもの、それが音楽なのかもしれない。

kaz #- | URL | 2017/02/28 23:11 | edit

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