ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

3パーセント 

 

ベンジャミン・ザンダー氏によれば、日常生活の中でクラシック音楽を身近に感じ、聴いている人は3パーセントなのだそうだ。クラシック愛好家と言われる人たちかな?知識豊富な人もいるだろうし、知識、うんちくということよりも、ただ好きだから聴いているという人もいるだろう。でも3パーセントとは・・・

残りの97パーセントの人は、クラシック音楽がかかっていれば、別に嫌悪感は感じないし、まっ、いいんじゃない・・・みたいな?でも自分から積極的に聴いてみようとは思わない。中にはクラシック音楽コンプレックスみたいな人もいるらしい。「クラシックなんて高尚な音楽は理解できなくて」「聴いても分からないし」「なんだか堅苦しそうなんだよね」みたいな人たち。

「クラシック音楽入門」のような本はたくさんある。これらの本からクラシック音楽の世界に入っていける人も、まあ存在するのだろうが、音楽の好みって人それぞれで幅があるものだから、有名曲、分りやすい曲が感動とはイコールにはならないこともある。そこがこのような入門本の難しいところなのかもしれない。例えば「おもちゃの兵隊の行進」のような曲、たしかに分かりやすい曲だとは思うし、「あっ、キューピー3分クッキングの曲だ」・・・とは思うから、そのような意味で入門編の曲なのかもしれないが、「クラシックも聴いてみればいいものね」と全員がこの曲から感じるかは疑問に思ったりもする。

「ショパン?白鳥の湖の人?」のような知識の人でも、ヴンダーリヒの歌うシューマン、「詩人の恋」に涙したりするのだ。「詩人の恋」はクラシック入門編という感じの曲ではないだろう。つまり人によるし、好みには幅がある。知識がないから好みは一律ということはないので、そこが入門段階(?)の難しさでもあろう。

クラシック音楽にも親しみたい、でも何から聴いていいのか分からない。このような人は多いようだ。クラシック音楽に限らないが、曲そのものの印象というものは、演奏によって、かなり左右されるものではないだろうか?ややもすると、それらの演奏の優劣などは、クラシック音楽に対して深い知識のある人だけが聴きとれるもので、何も分からない、クラシック音楽なんて聴いたこともないような自分は、とてもとてもそんな高度な耳などは持っていないと考える人がいても不思議ではない。

ヴィヴァルディの「四季」にまず魅せられてしまった人がいる、入門本に載っていたので、まず聴いてみたらしい。「えっ?これってクラシック?えっ?ポップじゃん?」その人はそう感じた。曲にもだが、演奏に惹かれていった。ジュリアーノ・カルミニョーラという人がヴァイオリンを弾いていた。「これって凄くね?」

この人のヴィヴァルディなら是非生で聴いてみたい!

そして実際に生のカルミニョーラというか、ヴィヴァルディというか、「四季」を聴いたのだそうだ。「凄い!凄すぎる!!!」

でも、休憩中のロビーで、いかにもクラシック通という感じの男性(うんちくおじさん?)がこう言っているのが聞こえてきてしまった。「テンポが速すぎるね、勢いばっかりで音程があやふやじゃないか?それにあのボウイングは何なんだ?」

「えっ、そうなの?僕はいいと思ったんだが?聴く耳のある人はそう感じるんだ。クラシックを聴きなれている人の耳はそう感じるんだ。やはりクラシック音楽って難しいんだ」

たしかにボウイングとか、バロック音楽のスタイルからすると、彼の演奏はどうたらこうたら・・・などと言われたら、「自分はいいと思ったが、本当はそうではないんだ」などと思ってしまう入門者はいるかもしれない。自分がいいと感じたことが、かえってクラシック音楽を遠ざけてしまう。これって不幸なことだと思うし、何か違うのでは・・・とも思う。

この場合、うんちくの弊害なのではないだろうか?僕はそう思うのだが。ほかのジャンルの音楽では、あまりないような気がする。ジャズなどもそのような人の存在を感じたりするが、クラシックほどではないような?

3パーセント、衝撃的な数字ではある。100人のうち、たった3人だよ?子どもの数が減少しているので、高度経済成長期ほどの勢いはないものの、日本はピアノ教室の数は多いと思うし、ピアノ人口も多いように思う。毎日複数のピアノリサイタルが大都市では行われ、地方にも立派なピカピカホールが沢山ある。そのホールには外国製の最高級ピアノ(?)が搬入されている。

でも3パーセント?

kaz




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