ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

柔らかさの時代 

 

やはりニコライ・ゲッダは亡くなってしまったそうだ。非常に寂しい。好きな歌手が亡くなる、むろん悲しいことだが、なんだか一つの時代が終わってしまったような、そんな感じさえする。

非常に古い歌手なのだが、ゲッダが受け継いでいた「柔らかさの美」「柔らかさの技法」のようなものを聴きたくて、レオ・スレザークの歌声を聴いたりしている。引き算の美学というのだろうか、普通なら最高潮に盛り上がるような箇所で、絶妙なる弱音で聴き手のテンションを集める、その効果は絶大だ。

レオ・スレザークなんて100年前の歌手だ。でもシューマンが理想とした声による音世界は、現代の歌手よりも、むしろスレザークの方が近かったのではないか?そんな気がするし、スレザークの美学を現代にまで受け継いでいた歌手が、今月亡くなったニコライ・ゲッダだったような気がする。

今、そして、これから、このような柔らかな美を感じさせてくれる演奏家はいるのだろうか?そのあたりが一抹の寂しさを感じてしまう一因なのだろう。

非常に寂しい。

kaz




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