ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

チャリティーコンサート 

 

「あの子、難民だと思う。イタリア人じゃないね」ルカが言った。たしかにレストランで働くには幼い年齢に思えた。「どこから来たの?」「コソボ・・・」「ここで働いてるの?」「そう」「ご両親は?」「死んだの」「親戚とかは?」「全員殺されたの。みんな死んだの・・・」

圧倒的な光景として今でも僕の心の中に残っている。ルカの紹介で、ネマニャさんというセルビア人のギタリストと話したことがある。かつては同じ国民として暮らしていた人同士が殺し合うという紛争を体験している。セルビアの民主化と引き換えに、多くの人たちの涙、犠牲もあったのだ。

瓦礫の中を逃げ回る日々、自分のギターどころではなかったと言う。一応の平和が訪れても、どうやって生活していこう、どうやって立ち上がっていこう、迷う日々だったらしい。

「自分も苦しかったけれど、ある母子のことが今でも忘れられないんだ。瓦礫の中で小さな女の子を抱きしめながら、こんな時に、こんな国で、あなたを生んでしまってごめんなさい・・・と泣きながら謝っていた母親のことが・・・」

かつて日本はセルビアの民主化の時に、物資、金銭的に多くの寄付をしている。日本は恵まれた国なので、それは当然なのかもしれないが、セルビアの人たちは、そのことを忘れてはいなかった。

日本で東日本大震災があったとき、セルビアは約2億円の義援金を被災地に送っている。セルビアの人口は約700万人。埼玉県の人口と同じくらいだろうか?そしてセルビア人の平均月収は、日本円で約4万円。それを考えると、とても大きな額なのではないだろうか?

ネマニャさんはこう言った。「遠い国の出来事だからね。僕たちにできることは、祈ることと僅かのお金を送ることしかできなかったんだ。でもそれは人として、当たり前のことだとも思う。人として当然のことをしただけだ。日本人はかつて僕たちを助けてくれたのだから」

野谷恵さん主催によるチャリティーコンサート、続行ということで、とても嬉しい。出演者の一人としての感覚としては、正直「寄付をするのだ」という感覚はなかった。アマチュアピアノ弾きにとって、貴重な演奏の場を与えてくれたという感覚。考えてみれば、サークルの練習会に参加するのだって、あるいは、ピティナのステップに参加するのだって費用はかかるのだ。それと全く同じ感覚だった。

チャリティーというものを快く思わない人もいるのだろう。そのような人のオーラを一人背負う野谷さんは大変だと思うが、でも野谷さんは一人ではないよな・・・などとも思う。

ネマニャさんの演奏・・・

kaz




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