ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

夢のあとに 

 

出演者が多数の演奏会とか、ピアノ5名、声楽3名、管楽器2名、弦楽器2名・・・のような演奏会の場合、声楽曲の歌詞がプログラムに掲載されていないことが多い。むろん、曲目解説がないプログラムの場合は、自然とそうなるが。意外とこのようなケースって多いのではないかな?声楽の単独のリサイタルの場合は歌詞は掲載されているのが普通のような気がする。

ピアノなどの場合、歌詞はないのだから、曲名だけでもいいかもしれないが、有名ではない曲の場合、ちょっとは解説が欲しい場合もあったりする。ショパンの英雄ポロネーズとか、そのような曲は曲目だけでもいいのかもしれないが。

超有名アリアとか、歌曲の場合、「ある晴れた日に」とかシューベルトの「鱒」などの曲はタイトルだけでもいいのかもしれないけれど、でも曲によってはタイトルだけで想像して聴いてね・・・では辛いこともあるのではないだろうか?特に様々な楽器奏者や声楽家が出演するような演奏会の場合、聴き手も演奏者の関係者(ばかり?)ということもあると思うので、ピアノの人目当てに聴きに来る人は声楽の曲など、あまり知らないこともあるだろう。

この曲(アリア)は新大陸を発見した喜びの歌なのだろうか、あるいは誤って妻を殺害してしまった嘆きの歌なのだろうか、むろん歌唱が素晴らしければ、聴き手は歌詞内容など知らなくても、心は動くのかもしれないが、やはり最低限の「どんなことを歌っているのだろう?」ぐらいの内容、歌詞は知りたいものではないだろうか?

声楽曲を器楽化して聴いてしまうという特殊技を発揮すればいいのかもしれない。「あら、素敵な曲ね」と。何語で歌われようと、日本語で歌われようと、会場で歌詞内容を聞き取る、あるいは理解するのは専門外の人は意外と難しいように思う。日本歌曲の場合でも、多くは何を言っている(歌っている)のか日本語であっても聞き取れない。「思う」を「思お」と発音するような流儀もあったりするらしく、聞き取れないのだ。なので、器楽のように聴いてしまえばいいのだ。「劇的表現だわ」なら歌詞、内容が理解できなくても感じられる。

フォーレの初期の歌曲、「夢のあとに」・・・この曲は様々な楽器に編曲されて演奏される機会も多いような気がする。チェロで演奏されることが多いだろうか?ピアノ編曲でも、僕が知るだけでもトランスクリプションとして3種類もある。

「物悲しいメロディーね」「素敵な曲ね」・・・歌詞内容など知らなくてもいいのかもしれない。

でも、恋人なり配偶者なり、パートナーなりが、去ってしまった、永遠に去ってしまった、この世からいなくなって・・・このような詩の内容を知って聴くのとそうでないのとでは、やはり曲や演奏の印象というものは異なってくるのではないだろうかとも思う。



「夢のあとに」   詞:ロマン・ビュシーヌ

君の姿に魅了され まどろみの中
燃えたつ幻のような幸福を夢見た
君の瞳は優しく、声は澄み響き渡る
君は光っていた あけぼのに輝く空のように

君は私を呼び 私は地上を離れ
共に光の中へ逃げ去っていく
空は私たちのために雲を開いてくれる
そこで見た輝き・・・

美しき夢の目覚め
ああ、夜よ、いつわりを返してくれ
今一度帰ってきて欲しい 神秘の夜よ


kaz




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category: リサイタル

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