ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

水分補給 

 

演奏会において最も重要なものは、もちろん「演奏」ではあるが、雰囲気というものも重要なのではないかと思う。演奏そのものが会の雰囲気というものと関係していると思うので、厳密に演奏と雰囲気というものを分けることはできないとは思うが。

アメリカに住んでいたので、その頃は演奏会をよく聴いた。大きなホールで催される有名ピアニストのリサイタル、これはアメリカでも日本でも大差ないように思う。基本的に舞台に出てきて弾いて、お辞儀をして引っ込むというもの。日本では、ほとんど経験したことがなく、アメリカで沢山経験したのが、サロンコンサートというか、ホームコンサートのようなもの。今回の自分の初リサイタルにおいては、僕なりの明確な雰囲気に対してのイメージがある。それは、アメリカで経験した小規模演奏会からきているように思う。

演奏者はトークを加え、聴き手は時にはワインなどの飲み物を飲みながら演奏を聴く、演奏後は聴き手と演奏者とが一体となって歓談したりする。音楽院の学生コンサート、厳密には公開試験なのだが、さすがに飲食を演奏中に・・・ということはないけれど、終演後は、やはり歓談の場がある。この場合、学生本人や友人、知人が食べ物を持ち寄ってという手作り感満載のものになる。日本の音大の試験とか卒業演奏とは、かなり雰囲気が異なるのではないだろうか?

2月のコンサートでは、演奏中ではなく、演奏後での歓談の場ということを考えている。この歓談の場、アメリカでは、たしか「レセプション」と呼んでいたように記憶している。

このレセプションの他に、日本との違いを感じるのが、衣装もだが、プログラム。日本は個人リサイタルであれ、発表会であれ、世界で最も印刷物としてのプログラムが豪華な国なのではないだろうか?チラシなども含め、非常に豪華。アメリカでは、多くの場合、ピラピラの紙一枚に曲目が掲載されているものが一般的だったような。

あと、日本では、あまりお目にかかれないのが、演奏者の水分補給。クラシック以外のジャンルのコンサートでは、結構演奏の合間に演奏者が水を飲むという光景はあるのかもしれないが、クラシックの演奏会ではあまりないような?

演奏の合間にトークを加える、実は非常に喉が渇くのだ。緊張しているし、会場も乾燥していたりして、喉がカラカラになる。以前、ピアチェーレの演奏会でもトークを加えたことがあったが、水分補給(楽屋ではなく舞台での)ということを全く考慮していなかったので、とても困った記憶がある。アメリカでは、特に歌手、声楽家の場合、舞台に水が用意されていることが多かったように思う。

でも、ここは日本!プログラムも含め、あまりにアメリカ式だと、聴き手が驚いてしまうというか、いわゆる「まっ、お行儀が悪い!」ということになってしまうのではないかと、そのあたりを色々と研究したりしている。そんなことをしているのなら、もっと練習すべきなのだろうが・・・

プログラムもワードで打ってコンビニで人数分コピーしてきました的なものではまずいのかもしれない。日本では「わざわざ感」というものが重視されるような?

水分も床にペットボトルを直置き・・・なんていうのはまずいのかも。このあたり、人様の舞台での動画などを観て研究したりしている。

「ニール・セダカはペットボトル派なんだ」

歌い終わった後、彼はペットボトルの水を飲んでいる。「よし、蓋は開けておくんだな」

粗忽な僕はペットボトルを蹴飛ばしてしまい床一面が濡れてしまうだろう。なので床に直置きは厳禁。ピアノの上というのも、さらにまずいだろう。「ペットボトルを置く台のようなものが必要だな。会場のオーナーさんと打ち合わせが必要だな」・・・と色々と出てくる。

調査、研究目的で動画を観ていたのだが、ニール・セダカの歌声が素晴らしい。ついつい歌そのものに聴き入ってしまう。彼は現在77歳。このコンサートでは3年前に発売されたアルバムの新曲を歌っているので、74歳ぐらいの時の歌声となるのだろう。なんて透明感のある声なのだろう。70歳を過ぎて、このように歌う、さらにこのようなメロディー、そしてハーモニーを生み出すということの奇跡!

非常に巨大な空間、ホールでのコンサートだ。でも彼は客席とのつながり、対話を決して忘れてはいない。舞台上で何やら歌っている・・・ということには決してならない。一体化して溶け合っている。このあたりが素晴らしい。

ニール・セダカは一時クラシックのピアニストを目指していた。たしか彼はジュリアード音楽院を奨学金を得て卒業したはずだ。クラシックの人だったのだ。

kaz




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category: リサイタル

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