ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

昔々、あるところに・・・ 

 

二日遅れだが、11月22日はスティーヴン・ハフの誕生日だった。1961年生まれということだ。ピアチェーレの演奏会、最後にスティーヴン・ハフの編曲版「眠れる森の美女」を演奏する。チャイコフスキーの原曲をパウル・パブストがピアノ用に編曲したバージョンを、さらにハフは編曲している。二重編曲?

パブスト版の豪華でフリルヒラヒラバージョンを現代風に、スタイリッシュに改作した・・・という感じだろうか?パブスト版は、いかにもピアノ技巧を盛大に盛り込んだというサウンドだが、ハフ版は、スッキリとキラキラとしているような?

スティーヴン・ハフが少年期に過ごしたイギリス、ホイレイクという田舎町(村?)をグーグルマップで散策してみる。「まっ、素敵!」という風景ではある。でも暮らすとなると、少し刺激に欠けるかもしれないなどと思ったりもする。

ハフは自らゲイであることを公言している。ハリウッドの俳優にはカムアウトした人は多いけれど、ピアニストでカムアウトした人は非常に珍しいように思う。「絶対にそうだよねぇ・・・」と噂される人はピアニストにも多いのかもしれないが。

1960年代のホイレイク、ハフ少年は苦しんだのではないかと想像する。「僕はサッカーの選手になる」「僕はパイロットかな」その中で「僕はピアニストになってキラキラした世界を再現したいんだ」とは言えなかったのではないだろうか?「クリスマスのプレゼント、プラモデルか・・・本当は綺麗なお人形がよかったのに・・・」とは言えなかった。保守的なホイレイクでそれを公言することは、仲間からの追放を意味したのではないかと・・・

ピアニストとして活躍するようになり、自らのセクシュアリティを公表したハフは、演奏という行為の他にも作曲家として、かつて憧れたキラキラした世界をサウンド化したのだと思う。「僕はお伽噺が好き・・・キラキラした夢の世界が好き・・・」

ハフはピアニスト、作曲家としての側面の他にも作家、画家としても活動している総合的アーティスト的な面もあるから、おそらく「眠れる森の美女」の原作もバレエも、そしてディズニー映画にも接していたと想像する。

「ああ、このキラキラした世界を音にしたい・・・」かつてのハフの憧れと共に、この曲からハフ自身のセクシュアリティへの誇りさえ感じてしまうのは、勘ぐりすぎだろうか?

「フィリップ王子が眠れるオーロラ姫に口づけし永遠の愛を誓うと、オーロラ姫は魔女の呪いから解き放たれるのだ。お姫様と王子様は一生幸せに暮らすのだ」

昔々、あるところに・・・

kaz




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