ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

ピアニスト フリッツ 

 

聴く者の心の襞に入り込んでくるような演奏とでも言うのだろうか?「君だって精一杯生きてきたじゃないか?それでいいんだよ、それで・・・」と言ってくれているようなユーモレスクだ。

個人的な感想だが、「ユーモレスク」の演奏で最も好きな演奏がフリッツ・クライスラーの演奏。彼の編曲により、ユーモレスクはピアノ曲というよりは、むしろヴァイオリンで演奏される機会の方が多いのではないか?

最初にクライスラーのピアノ演奏、次にヴァイオリン演奏での「ユーモレスク」・・・

どちらもため息ものの演奏だ。楽器というものは手段なんだね。目的は音楽、楽器を弾きこなすことではない。

クライスラーは、かつてウィーン・フィルの入団試験を受けたのだそうだ。結果は不合格。「演奏が粗野である」「初見能力に問題あり」ということだったらしい。意外だねぇ・・・

ヨーロッパが混迷していた時期、彼はパリに逃げたりアメリカに渡ったりしている。第2次世界大戦の時、アメリカ移住を決意し、アメリカ人にさえなった。偉大な名ヴァイオリニストとしての評価も定まっていたし、尊敬もされていただろう。でも考えてみれば、アメリカにとってはクライスラーの祖国オーストリアは敵国であったわけだ。アメリカ人となったクライスラーにとって、「ウィーン」という街、「ウィーン」という言葉は胸に突き刺さったのではないかと想像する。

楽器というものを超えた人をアーティストと呼ぶのではないだろうか?

kaz




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