ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

チャールダーシュ 

 

前に紹介したゾルタン・マガ、ヴェツェイの「悲しきワルツ」を演奏していた人、彼について調べてみたけれど、あまり詳しいことは分からない。ハンガリーでは当然人気があるとして、ウィーンでも人気があるみたいだ。

そもそも、ウィーンの人って「ハンガリー的」なるものが好きなのでは?オペレッタとか、かなりハンガリーへの憧れがあるような気がする。ウィーンからハンガリーのブダペストまでは列車で3時間ほど。平和な風景を観つつ、国境なども分からないまま、列車はブダペストに到着する。この到着時の印象は、非常にドラマティックな感じだ。「ああ、東欧・・・」というか「ああ、元社会主義の国なんだ・・・」みたいな?たった3時間でこの劇的な変化。ウィーンは西欧なんだね。でもブダペストは東欧。この劇的変化はヨーロッパそのものという感じだ。

ゾルタン・マガ、きっと演奏したらハマっているんだろうなと検索した曲がモンティの「チャールダーシュ」という曲。非常に有名な曲なので、誰でも知っている曲と言ってもいいだろうと思うが、いかにも「ハンガリー的」という感じがする曲ではある。

ずっと僕は、この曲はハンガリーの曲だと思っていたのだが、それを知ったイタリア人のルカに怒られて(!)しまったことがある。「何を言っているんだ?この曲はイタリアの曲じゃないか!」と。たしかに作曲者はヴィット―リオ・モンティ・・・イタリア人だよね。「イタリア・・・というより、彼は生粋のナポリ人だよ」

イタリアという国、紛争のあったコソボと意外と近い。僕など「コソボって?」という知識しかないが、こんなことがあった。ルカと食事をしていて、彼がレストランで働いている女性(少女)のことをこう言ったのだ。「彼女、イタリア人ではないね。難民なんじゃないかな?」

年齢的にも少女・・・という感じだったし、それにしては、実家の手伝いを子どもがしているというようでもなかった。

「国はどこなの?」「コソボ・・・」「一人で働いているの?」「そう・・・」「お父さんやお母さんは?」「死んだの・・・」「ナポリに親戚とかいるの?」「ううん、いない・・・みんな殺されたの・・・」

その会話、いかにも悲劇的というふうでもなく、日常的な出来事として淡々と話されていた。ヨーロッパの人々は、このようなことを経験してきた民族の共同体なのではないかと・・・

ゾルタン・マガの「チャールダーシュ」、このような演奏を聴くと、「絶対にこれだけは捨てない」というような、何かとても強烈なものを感じる。イタリアの曲なのかもしれないし、やはりハンガリーの曲なのかもしれない。

壮絶な歴史を重ね、未来に紡いでいくヨーロッパ民族の曲・・・ではあると思う。

kaz




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