ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

小さな巨星 

 

フバイにしろ、ヨアヒムにしろ、どのようなレッスンをヴェツェイ少年に行ったのだろう?むろん、「そこはドレじゃなくドミでしょ?」とか「そこは二つ伸ばすのだよ」みたいなレッスンではなかったことは想像できる。では後光射すヨアヒムが、ただ一回静かにうなずけば・・・というレッスンだったとも思えない。意外と具体的なレッスンだったのではないだろうか?

ヴェツェイ、フバイ、そしてヨアヒム、3人ともハンガリー人である。ハンガリーの伝統・・・のようなものを伝承していったのではないかな?「上手に・・・」という自分範囲のことではなく、もっと大きなもの・・・

現在ではフランツ・フォン・ヴェツェイという音楽家の名を知る者は少ない。ヴァイオリンを弾く人の中で、「ああ、あの悲しきワルツの?」という程度だろう。

神童から大人になる時の困難さをヴェツェイは乗り切ったのだろう。ヨーロッパ中を演奏していたのではないだろうか?全盛期のヴェツェイの伴奏者(共演者)はベラ・バルトーク。バルトークが「あ、あのヴェツェイの伴奏者ね?」という時代もあったのだ。

この演奏、あのグイド・アゴスティがピアノ共演ということは、ヴェツェイの後年の演奏なのだろう。録音自体も少年時代のものとは飛躍的に向上しているような?

神童として世に出て、ハンガリー人の誇りを人々に伝えた。当時の演奏家の常として、彼も愛するヴァイオリンのために曲を残した。

ヴェツェイの演奏を愛したジャン・シベリウスは自作のヴァイオリン協奏曲をヴェツェイに献呈している。

ヴァイオリニストとして演奏活動を続けていくことに、晩年は倦怠を感じていたともいう。なので指揮者という別の道を考えていたのではないだろうか?

フランツ・フォン・ヴェツェイ・・・享年42

kaz




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