ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

神童登場 

 

神童といえば、ピアノのヨゼフ・ホフマンだろうと思う。この人の演奏は今でも録音で聴くことができる。でも神童時代の演奏ではない。成長し、神童出身(?)ならではの難しさを乗り越えた後の演奏だ。

神童ならではの難しさ、ヴァイオリニストの五嶋みどりを連想する。まれにジュリアード音楽院で学ぶ・・・などの経歴を見かけるが、間違えではないが、実際にはジュリアードのプレカレッジ中退である。自分の意思で中退している。「タングルウッドの奇跡」などの直後の中退ではなかったか?桐朋子どものための音楽教室在籍が、そのまま桐朋学園卒業ではないように、ジュリアード卒業ということではないとは思う。彼女はNYU卒業だ。ニューヨーク大学だね。つまり、総合大学の心理学の学位を持っている。

神童、天才少女、そしてスター演奏家としての環境、ここに戸惑ったようだ。宿泊は一流ホテル、衣装も同じというわけにはいかない。スターなのだから。移動も主催者側の用意したハイヤーを使用・・・こんなことが辛かったらしい。

拒食症、そして鬱病を患う・・・入院・・・このあたりは、割と知られていないのかもしれない。現在の五嶋みどりは、衣装を含めた荷物も全部自分で持つ。楽器を背負い、両手に紙袋を持って。宿泊もすべてビジネスホテル。衣装もコインランドリーで全部自分で洗濯し、移動も電車やバスなどの公共機関を使う。

普通のことを普通にする・・・神童はここでつまずくのかもしれない。

スポーツ選手、たとえばフィギュアスケート選手などの場合、神童扱いの他に、自分の残した過去の成績との戦いという面もあり、これは相当厳しい戦いのような気がする。過去の自分から完全にフリーになれるのは、もしかしたら引退という選択だけ?浅田真央選手は、オリンピック銀メダリスト、世界選手権金メダリストという実績とも毎年闘っているのではないだろうか?周囲からの期待、プレッシャー、そのようなものを超えると、それは「普通のことを普通にする」ということに戻るのかもしれない。現在の彼女は原点に戻って滑っているように感じる。

「私はスケートで表現するのが好きなの。スケートが好きなの・・・」

元祖神童、それが「悲しきワルツ」のフランツ・フォン・ヴェツェイ。父親からまずはヴァイオリンの手ほどきを受け、イェネー・フバイに師事する。その後、フバイの師であったヨアヒムにも師事する。ヨアヒム、もうこの人ぐらいになると、メンデルスゾーン、クララ・シューマン、そしてブラームス・・・と音楽史の有名人(?)との直接の関わりあいがある。ブラームスのヴァイオリン協奏曲の初演はヨアヒムではなかったか?

神童ヴェツェイ少年、11歳の時の演奏。師であるフバイの「カルメン幻想曲」を演奏している。今から100年以上昔の録音なので、はるか彼方からのヴァイオリンの音色だが、その演奏は驚異的だ。この時代、録音というものの重みは、現在とは全く異なるので、ヴェツェイ少年が、どれだけ当時騒がれたのかが想像できる。

kaz




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