ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

バーブラの軌跡 14 

 

冒険作ともいえる「ストーニー・エンド」の次作、たしか1971年のアルバムだったと思うが、プロデューサーには「ストーニー・エンド」でバーブラの若返り(?)に成功したリチャード・ペリーが再び、というか連続で担当している。「バーブラ・ジョーン・ストライサンド」というアルバムで、個人的には彼女のアルバムの中では最も好きなアルバムだ。まずバーブラのアルバムで最初に購入して、じっくりと聴いて頂きたいアルバムでもある。

選曲は「えっ、これがバーブラ?」のような、今までにないような曲が選ばれている。引き続き、ローラ・ニーロの曲が歌われているし、ジョン・レノンとかキャロル・キングの作品もバーブラは歌っている。キャロル・キングなんて初期の頃のバーブラとは全く結びつかないような?

選曲の妙・・・ということよりも、実は歌い方、歌唱そのものが爆裂(?)している。絶叫しているわけではなく、上手さ爆裂なのだ。このアルバムの中で最も「上手さ爆裂」を感じるのが、「I never meant to hurt you」という曲。割と地味目な曲かとも思うが、表現力ということで悩んでいる人には、何らかの助け(?)ともなるような、「表現ってこうやるのよ」というようなバーブラのメッセージとも受け取れるような、そんな圧倒的な上手さなのだ。

歌い始め、「I」という言葉での曲の入り方・・・まさしく絶妙だ。この曲にはオクターブの跳躍が何回も出てくるが、「ただオクターブ高い音を歌ってみました」ではない、工夫というか、なぜオクターブに作曲者はしたのか、演奏(歌唱)というものを介して聴き手に迫ってくる。楽譜の行間を読む、あるいは楽譜に忠実とは、ただ書かれている音を弾きましたぁ・・・ではなく、ここまで再現できることが、実は本当の「楽譜に忠実」なのではないかと・・・

グレン・グールドはバーブラのこのような歌唱に関して、「強調が凄い」と表現している。普通の歌手であれば、スッと通り越して歌ってしまう些細な箇所の絶妙な強調が上手いと・・・

kaz




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category: Barbra Streisand

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